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2011年3月21日月曜日

英語論文10本作成の余剰効果 ①

 現在医師11年目になっていますが9年目の段階で自分の名前がFirst Authorである英語論文が
10本を越えました。
 1本目の目標は”PubMed”に自分の名前を載せたいということだったのですが、2ケタに
したかった理由は、たくさん論文書いている医師であっても大体は2ケタであって(10-99なので)
その仲間入りしたい、ということでした。
 本当は内容や質も大事なのですが、同じ専門性をもった医師でないとそこまでわかりません。しかし、”10本”というのは比較的分かりやすいキーワードになり、論文を1つでも書いたことのある(または書こうとした)医師からは結構な評価が得られます。
 医師からだけではありません。論文出版社から一定期間無料で雑誌をダウンロードして購読できるというサービスが届いたり、執筆の依頼があったりします。他、ある外国の医療コンサルトからある機器のアンケート(謝礼つき)を依頼されたりもします。自分の論文を読んで日本ではない海外からアクションがあるということは、なんとなく自分が国際人として活躍できている気がしていい気分になれます。

2011年3月12日土曜日

破天荒を目指すための本  医師以外のキャリア探し

「医師初期(研修医)時代に読んだ本 ②」で紹介した本、「博士号とる?とらない?徹底大検証!―あなたが選ぶバイオ研究人生」を読んでいて、その中で紹介されていた本が自分のHeterogenousさを引き立てるものだったと思います。
「Alternative Careers in Science, Second Edition: Leaving the Ivory Tower (Scientific Survival Skills)」
という本でして、これは研究者としての道から脱していろんな方面で活躍している人がその職業について紹介しているものです。副題の中の” the Ivory Tower ”っていうところが、日本語の「白い巨塔」みたいで、どこでも一緒かと感じます。
 科学系の執筆業、資産家、起業家、科学系コンサルトとか様々な方面に転じていてどんなタイミングで研究職をやめたのか等書かれていて、指南書の前身としては参考になると思います。

(2016年追記)
英語ですので、とっつきにくいかもしれませんが、医師以外の職業がタイトルになっていて、その方々の体験が書かれていますので、読みたいところから読んで行ける感じです。今でも色褪せないと思います。

2011年3月8日火曜日

医師初期(研修医)時代に読んだ本 ② 大学院のメリット

 医師になってから数年(4-5年)臨床で研修を積んだ後、大学院にいって研究をするというのが医師の進むべき道の一つと考えられていました。過去形で書くのは今もうそんな時代でなくなりつつ
あるからです。
 これは純粋に研究というエッセンスを勉強し、今後の臨床に活かすという目的もあるでしょうが、大学が関連病院を管理するという日本独自のシステム(医局)のため、それに所属しているお礼として奉公を兼ねて進学する(させられる?)目的もありました。今は医局システムが研修医制度の変更で力を失いつつあるため医局に所属する医師が少なくなって来ているから進学自体も重要性が小さくなってきているので大学院進学自体危うい状況であります。   
 しかしながら、一般的な医師から突出するにはこの大学院進学のキャリアは必要なものであると私は思います。これについては少しずつブログで書いていこうと思います。
 大学院進学は最終的には博士号取得という目的がありますが、それを考える意味で読んでよかった本を紹介します。
「博士号とる?とらない?徹底大検証!―あなたが選ぶバイオ研究人生」です。医師の大学院進学に関わらず理学系の大学生の進路の行方について細かく書かれてあり参考になります。また書き方が特徴的で親近感の湧くものになっています。

また、この本に書かれていた本が(次回の「破天荒を目指すための本 ① 医師以外のキャリア探し」に書いていますが)、”医師の道は、医療だけでない”ことに気付かせる本であったので読んで良かったと思います。




2011年3月2日水曜日

医師初期(研修医)時代に読んだ本 社会人の入り口に最適

今は医師でも就職活動みたいなのがあり必ずしも希望の病院に行けなくなってきているようです。私たちの時代はまだ医局が力を持っており、医局が斡旋してくれる病院に配属されるだけで就職先に向けてなにかの準備というのは必要ない時代でした。でも準備なしではまずいよなぁと思っていたときに出会ったのが下の本です。中谷 彰宏氏の「入社3年目までに勝負がつく77の法則 (PHP文庫)」です。もう十年以上も前に出版されたものですが今読んでもまったく色褪せない感じで、入社ではないけど社会人になる際に読んでおいてよかったものです。さすがに77もあるので全て紹介できませんが、”仕事が「楽しいこと」と「楽だ」は一緒ではない”こととか”量は必ず質に転換する”など、社会人初めのうちにしないといけない仕事への向き合い方などが書かれてあり大変ためになったと思います。そうやって取り組んでいった
ことで10年後に結果になって現れると書かれてあり、小さな努力を積み上げていけて良かったと思う自分が今います。
 後は”自分のやりたいことができるようになるのが出世”というフレーズが好きで、この気持ちでいつも望んでいます。