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2011年4月15日金曜日

破天荒を目指すための本 ② 起業マインドの確立

 医師になってというか社会人になってどのように過ごしていくかということが
医師初期の頃から心配事の一つでした。そんな事からビジネス本・雑誌を読んで
対策を立てていこうと考えていました。本屋にいって見つけたのが今回紹介する
本です。



「週末起業」というフレーズも今では定着している感がありますが、この本がパイオニア
だったのではないかと思います。
社会の先行き不安に対する一対策ということでなく、「リスクをとらず、元手
を準備することもなく、起業というきわめてエキサイティングなライフスタイルを、
簡単に手にすることができる」とあります。読んだときはまだ医師3年目ですから
「何を考えているのか」とか言われそうですが、なにか医師としての仕事でない
魅力的な仕事が見つかったときにこういったスタイルではじめればいいのではないかと
漠然と思った本です。
もともと医師としての仕事に魅力を感じつつも、医師の使用する医療機器といったもの
にも大変興味があり、医師としてだけでなく医療機器開発のコンサルタントみたいな
仕事してみたいと思っていました。

2011年4月8日金曜日

英語論文10本作成の余剰効果 ② 研究助成を獲得

 以前に「英語論文10本作成の余剰効果」について書きましたが大事な事を忘れていました。
それは、業績としてアピールできることです。

 臨床を行うであっても新たな局面に取り組もうとする姿勢は大事であり、その一つに
臨床研究を行うことがあると思います。なにかを明らかにするために介入をおこなって
効果を検討・研究するといったことを考えた場合、得られるものであれば研究助成を
得たいと思います。この研究助成を得るためには申請書を書く必要があります。その際
かならず業績として今までの論文発表を報告しなければなりません。こういったときにも
英語論文10編作成しているということはその助成申請に役に立つと思います。いままで
2回研究助成をうけたことがあります。

2011年4月2日土曜日

英語論文作成攻略本 3つ紹介いたします。

前に英語論文10本作成したことを紹介しましたが、作成で参考になった本を
紹介します。

1つめ「アクセプトされる英語医学論文を書こう!―ワークショップ方式による
英語の弱点克服法 (JASMEE library)」

これは大変参考になった本でして、論文作成する方のバイブルとも言うべき本と思います。
論文作成というのは、仮説をたてて、データをあつめ、解釈・考察して 発表して
そして論文執筆という作業をしていたのではなかなか論文執筆に至りません。
そうでなく、データを取っている段階である程度作成し始めてみては?という促しが
最も効果があったところです。たしかにある仮説にしたがって研究を進めていく段階
であってもIntroduction、materials & Methodsは作成できるし、結果は数値を
空けておけばいいとか、考察も仮説が正しかったとして進めていくというスタイルで
す。今まで全く誰もやってこなかった研究というのはないわけで、未解明であった
一部を明らかにするのであれば過去の報告というのがどうであったかも研究の結果が
出てくる前に作成できるはずです。この本を読みまくり(付箋貼りまくりでした)、
マスターしたおかげで比較的早い段階で論文10本が達成できたと思います。




2つめ「医師のための英語論文執筆のすすめ―11の教訓・8つの極意」

かなり”ストイック”なすすめが書かれています。論文を作成するということは
日々の臨床上の知見を深めていくため、また単に発表だけでなく体系的な学問として
残していく必要があるためと位置づけています。また朝5時に起きて執筆に取り組む
という姿勢は頭がさがります。論文を作成していて、一旦はReviewというプロセスを
経てそれに対応して採択されるという流れがよくわかる作品と思います。一発表一論文
の原則というのはなかなかできないことですが、そうなるように日々努力しています。




3つめ「論文のレトリック―医学研究発表のTips & Pitfalls」
これは論文の作成一般と学会発表でのスライドづくりまで網羅している内容になっている。
面白かったのは論文作成の裏側、作成までの人間関係の結果が反映されているとか、
不正行為、2重投稿の話とかが盛り込まれている点です。