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2011年5月17日火曜日

海外留学の目的は? 表目的とは異なる目的

 海外留学の目的は? これは、医師で留学されている方のブログ等でも
よく取り上げられているテーマの一つかもしれません。が、典型的な
でない目的を自分は達成しました。まだ完全に完結していないので
達成といいきれませんが。

 オブラートの包んだ話をしていきますが、大学院時代に思いついたアイディア
がなんらかの形で商品化できたらいいなぁと思って留学をしました。
これを通常の留学目的を表目的とすれば、裏目的に相当します。もちろん
海外生活を満喫すること、つまり旅行気分で異国文化に触れることもこの
カテゴリーでしょうが、なんというかもう1段階上の位置づけと思います。
私は全くコネなどない状況で留学先を見つけましたが(学会で直接声をかけた!)、
それもこの留学先ならそれを展開できるのではないかと思いました。こう書きますと
私利私欲な感じですが、そうではありません。自分の力でどうにもならない事を
いろんな方の協力のもとに多くの人に役に立つようにするというのが最終目的
です。しかし、この案はいってからあっさり崩れます。類似した研究をしていたのに
今はもう行っていないなどの理由でした。それなら行く前に言ってくれよと
思いました(今はまたその分野の研究が復興し、やる気になっているようですが,,)。
 
 まぁ、このためだけに来たわけではないし..と、あきらめというか自分を説得しており
ましたが、あきらめきれず今度は類似商品で発展している会社にコンタクトを取りました
コンタクトの方法はというと、これも先ほどと変わらず、たくさんの企業が集まる
フェアに参加して、その企業がブースを出しているところに話を持って行きました!
説明したいことを図に印刷したりしたどうしようもない資料を片手に、こんな商品
どうでしょうか?というアプローチをしました。汗だくで話を終え(長い時間と
思っていたが30分くらいだった)、その有効性について調査するという、あたり
さわりのない対応で終わりました。連絡あるかーと思っていましたが、やっぱり
ありませんでした。
 自分としてはすでにそのアイディアを臨床で試しているので、根拠のない自信が
あったのですが、やっぱり無理かとおもっていたのですが、英語論文としてまとめ
採択通知が届いた後、再度話を聞いてもらった方にメールしました。その1週間後、
その方からメールがあり、話を聞きたいと思うので一度こちらに来てくれないか?
というメールをもらったのです。
 すでに試していたこともあったし、論文になっているという実績があったから
このようにいい方に話進んだのだと思うのですが、やっぱり直接話かけに行った
というのがよかった気がします。
こういった試みは日本に帰っても試しており、それもいい方向にすすんでいます。

 こういったいきさつから留学先のところから電車2時間半かけてその会社へ訪問し、
始まった海外交渉の経験が私の留学の際の裏目的となります。

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