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2011年5月22日日曜日

海外会社への日本語支援

 タイトルの”海外会社への日本語支援”って書くと聞こえはいいのですが、留学時代に
経験した単発バイトの経験です。
 留学中にその研究機関の主体の大学で語学授業があったので、毎週足繁く通って
おりました。大学の掲示板というのは内容は様々で「~を売ります」とか、イベントの
記事とかありますが、ふと見ると市内の会社で「日本語のできる方」という募集を
しておりました。早速コンタクトをとり会社に行くことになりました。なんと会社から
の車でのお迎えつきです。
 会社は、物流管理支援の会社でした。なので全く専門外です。物流を管理するのには
当然棚を細かく整理して商品等を分配することが重要で、通常倉庫などで管理されます。
それぞれに区分けされたところにいくつの品があるのかを常に管理しないといけません。
単なるイメージですが、バーコードなどで管理すればOKなのかと思っていましたら
そうでもないみたいです。常に作業効率が求められるそうで、バーコードを管理する
機械などをもって作業をしたとすると当然手をとられてしまいます。また、誤操作なども
起きる可能性があります。このようなことに対処し、ヘッドフォンと音声で認識管理
できる機器を開発しているのがこの会社と知りました。これを用いた場合、アイズフリー
ハンズフリーとなって、手と視線を基本的な作業手順に集中させ、正確に指示すること
ができます。作業者は、よりスピーディーに目的に向かって倉庫内を移動できることに
なるそうなのです。
 で、なんのお仕事を頼まれたかというと今度日本にも進出する予定だそうで、
日本語バージョンを作成したいようで、自分の音声を録音させてほしいというのが主旨
でした。自分の声で作業する人が日本ででてくるとは!と緊張してきました。女性の
知り合いはいるかと聞かれ、妻も連れていったのですが、男性女性の2バージョンを
作成したいみたいでした。自然な音声は、コンピュータ音声と異なり、作業者がより
短期間で簡単に機械に慣れることができるらしいです。
 いろんな英語のパターンを日本語ではどういうのかを会社の人とやり取りした後、
実際試そうかと思っていると、パソコンに日本語表示できないということがわかり、
少し待たされた挙句今日は無理だということがわかりそれでお開きとなりました。
 でも2人で1-2時間の拘束で100ユーロは、コストパフォーマンス的に良かった
と思いました。あんなんで開発うまくいくのかと思っていたのですが、先日部屋を
掃除していると名刺が出てきたので調べてみると、あのバイトの日から1年経たない
去年に日本での導入が決まったとプレスリリースに載っていました。
 気になるのはこの会社と、日本で販売する会社(つまり子会社ではない)の接点
方法です。トレードフェアでたくさんの議論をしたとプレスリリースに書かれてい
ました。結局は人と人とのつながりなのだと確信します。今まではある大学や病院
と会社のコラボレーションというのはなるべくしてなったと思い、気にしてません
でしたが、一番最初のきっかけは”0”であったところに誰かが話して橋をかける
からコラボレーションが起きるのだと思います。こういった試みをもうすこし続け
ていきたいと思います。

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