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2013年11月15日金曜日

西アジア・中東のレジデント医師からの問い合わせ

 ここ2-3年にPublishされた論文が何回か引用される通知をもらい、論文作成の達成感を感じます。しかもそれらは自分でデザインした論文なのでさらに嬉しさ増します。しかし今日引用の通知でなくて論文を作成中の医師からの問い合わせでした。
 西アジア・中東のある病院のレジデントであると名乗る医師で今、あるSystematic Reviewを作成中であるが、私の書いた論文の中の手術時間、出血量の平均値、範囲は書かれてあるけど、標準偏差が書いてないのでそれを教えてもらえないだろうか?といった内容でした。もうだいぶ前に論文なので生データを見つけるのに時間かかるかなぁと思ったら運よく、引出しに入っていたHDに入っていましたので送りました。完成したら送ってくれると約束してもらいましたが、このデータってPublishedされたデータでもないし、どんな感じに引用されるのか興味のあるところです。
 ついでにいうと、このメールをもらった前日にはヨーロッパの学生からもメールが来ました。MBAを取る予定の方で、卒業に向けて会社のなかのプロジェクトに参加するらしいです。整形外科のマーケットを改善するための方法を模索するのがテーマで、すこし聞きたいことがあると言われました。後日アンケート形式のものを作成して送ってくれるらしいがどうなることやら。
 ささやかな国際的活動を報告しました。上記また進展あれば報告させてもらいます。

2013年11月12日火曜日

台頭する東南アジアの医療・研究機関視察

少しいつもより長めのレポートっぽいものになります。
はじまり
このあいだ、新しい可能性を模索するため、ある機構が主催している医療・研究機関視察に参加しました。学生の頃にはそんなイメージ全くなかったのですが、立派な先進国の仲間入りをしている国です。こういった目まぐるしい発展を遂げる段階にある国々の病院見学の視察は後で調べると結構あることがわかりましたが、政府自体が未来を見据えた特定分野の研究を充実させる目的で作られた研究機関地区の見学ができたのは魅力的でした。
(どこの国にいったかは大方予想がつくとは思います)
 医療機関
公的病院はあるものの、完全に産業となっている医療機関も見学させてもらえました。ホテル並みのゴージャス感のある病院施設で、個人の医師が一区画ずつをテナントのように所有して開業するというスタイルです。また医師養成の教育機関も拝見しました。この国では、イギリススタイル(つまり日本と同じで大学課程で医学部にいける)とアメリカスタイル(医師養成が修士レベル、つまり学部卒の上に位置する)が混在しているようで、後者の見学でした。おおよその医師充足感はあるものの先に述べた今後発展するであろう分野、いわゆるバイオ産業の中で、研究もできる医師を育成しようとして、4年間コースの中に1年研究期間が設定されていました。1年目基礎、2年目臨床、3年目研究、4年目臨床といった感じです。教育方法も特徴的で必然的に質が高まる学習方法が採用されてとても魅力的に思いました。 
日本人医師の存在
外国滞在経験のある自分はよくわかりますが、やっぱり病気で困ったときは日本語の話せる医師、ないし日本人医師に診てもらいたいものです。この国では20人ほどという制限はあるものの診察のみだったら(General Practitioner扱い。手術不可)、比較的スムーズに医師として活動できるようです。またこれとは別に移植医療も積極的に行われているため、
そういった権威のある日本人医師は、この国でも日本でも活躍しているようでした。テンポラリーに活躍できるかの可能性も模索したかったのですが、ちょっと難しい感じですね。
いろいろ考えると崩壊寸前であってもみんなが受けるチャンスのある日本というのはいいのかもしれません。偶然にも上記GPで活躍している日本人医師の中に高校のときの同級生を発見したのですが、旅行の都合でその病院の見学はできなかったのがとても残念でした。
 その他

ツアーであったので、日本人の他の職種の方と話をする機会があったり、オプショナル的に隣国の開発地の見学もでき、いろいろな妄想が膨らみました。が、日本における現在の活動の充実性強化も大事だと思えてきました。