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2014年9月1日月曜日

スポットバイトの経験はしたほうがいいと思います。

概論:
先日、出身医局の異なる先生と話す機会があり、医局によってバイトのとらえ方が結構異なるのだということを認識しました。バイトといっても当然通常の人々が考えるものとは異なる非常勤医としての活動の話です。生活の糧のため、ある程度コントロールされながらも、週数コマはいっていいといっているところもあれば、平日の通常の時間帯になぜ外出するのかと思われるところもあるようで驚きました。後者の場合は、夕診とか当直等で対応するしかないようです。
今はそういったこととは比較的関係のない状況に身を置く立場なので、医師の転職サイト数社に登録し、時間の都合をつけてそういった活動をいくつかしてみました。スポットというのは定期的に勤務されている医師がなにかの都合で勤務できない日を代診するような単発の勤務をいいます。
金額:
昔、大学院時代、「整形外科のバイトの単価は高い、これは他の科に行く先生をつなぎとめるだけのアドバンテージがある」といった話を聞き、自分の科目の選択に満足した記憶がありますが、かなり範囲が大きいのだということがわかりました。だいたいの計算は1時間単位1万から1.5万くらいが、自分の交通圏内の相場ですが、それを下回るところもありました。つまり半日働いて45万いくかなと思っているのに、3万程度のところも存在します。やっぱり医局から頂いたバイトというのは概ね相場の上をいくことがわかり、こういったところにも医局所属のメリットがあるのかと一瞬思いましたが、そうでない気もしました。それは、患者の数が全く違うというところです。少ないところでは、PC持参で仕事も合間にすすめられるところもありました。
診療の幅広さ:
これも中規模病院と診療所レベルでは違ってきます。継続薬処方と外来リハビリの面会のみというところ、それにブロック注射、関節注射が加わるところ、がある一方で新規患者も結構来るところもありました。診療所ではたまたまかもしれませんが、今まで開業していた先生がやめてしまい、後任の先生の選定に苦慮しているというところもいくつか経験しました。比較的大きめの病院での経験しかない先生にはぜひこういった小さめのところでの勤務経験をすすめたいです。医療というのは、自分の所属しているところだけがスタンダードではないのだということを知るのは、今の立場に固執する必要を確認したり、固執していた立場がいかに診療全体の小さい範囲でしかないのだと知ることができるいい機会と思います。上述の薬継続処方やときどきの注射で経営なりたつのかな?と思ったりしましたが、そういったところでは必ずといっていいほど、訪問看護施設、通所リハビリ施設といった関連施設をもっており、そういったところをまとめて全体で医療に取り組んでいる気がしました。
おまけ:

いくつかのところで始まる際に、ペットボトルでお茶を提供していただきました。気の利いたすばらしい文化だと思いました。

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