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2015年12月30日水曜日

文献複写依頼がありました。 日本人整形外科医からは初めてです。

 年末ぎりぎりの最後の記事になるかもしれない今回の記事は、年末の最後のプレゼント的メールでした。今まで聞いたこともない外国の方から文献を送ってほしいとか、文献の中の質問について聞かれたことはありましたが、昨日、初めて(!)日本の有名大学の整形外科医先生から文献複写の依頼がありました。
 今のところ日本では臨床応用されていない雲をつかむような内容の論文であり、実験レベルでも日本の方が行っているのを聞いたことはありませんが、外国では幾度となく少しずつエビデンスのたまっていっているもので、今までのReviewが盛り込まれた貴重な(と自画自賛する)論文です。
 聞くと、自分が所持しているホームページを知っている先生であり、年代も同じくらい、というところからご依頼にいたったという話でした。情報発信力が今後の課題ではありますが、もう少しこの状況で展開していくことにしようと思っています。 有難うございました。

(実は年末ぎりぎりプレゼント的連絡は他にもありましたが、それは後日にお話ししたいと思います)

(2016年追加)
ラべリングは当然英語論文の効果になりますが、この後その先生とコンタクトが取れるようになったことはいい事だと思います。ネットワーク構築にもつながります。

2015年12月29日火曜日

年末最後の仕事 書籍執筆(共同著者として)脱稿 いい機会でしたがHigh Volumeでした.

 年末の仕事は大抵ぎりぎりまでかかってしまうことが多いですが、今年はさらに計画的にすすめないといけない仕事がありました。
 以前に載せたことのある記事で、上の先生からのご依頼でした。ただ一度も職場をご一緒したことがないのですが、第一線でご活躍されている先生からのご依頼でしたし、与えられた課題が、自分が今まで一番情熱をかけてきたことの一つでしたので、引き受けることにしたわけです。
 日本語書籍ということで少し高をくくっていたこともあり、締切にむけてかなりの時間を割きました。原稿用紙でいうと約50枚です! 三章分の原稿なので、それなりのボリュームになるとは思っていましたが、大変でした。
 でも12月の初めから開始して、2週間ほどで80-90%完成させました(依頼の量は原稿用紙49枚!19600字とか気安く書かれていました(苦笑))。最新の情報(KOLをしている外国の会社にもテレフォンミーティングを志願して最新の情報を頂きました)を取り入れて、
内容を一般の整形外科医の先生にもわかりやすく書くというのは、結構大変だったのですが、一番いいこととしては、査読論文などと違い、総説のような形で自分の思いを100%注入できるし、そのスタイルにそれほど修正されなくて済むという点だと思います。自分の論理を自分なりに展開できるだけに成長したことを確認できたこともよかったと思います。
 これを機にもう少し、その分野で活躍していこうと思いました。機会を与えて頂き感謝しています。
テーマは、簡潔に申しますと、整形外科分野の一つの領域における3Dテクノロジーです。来年度の日本整形外科学会に合わせて出版される模様です。
 

2015年12月27日日曜日

健康的な整形外科医を目指して 5-6Kg(最大8Kg)減量に挑戦 (”●イザップ”なしで)

 今回は全くアカデミックでもなんでもありません。この2-3か月で標記の減量を行ってみました。別段医師に減量を勧められたからというわけではありませんでしたが、今後の展望を考えると減量しておいたほうがいいと思えたからです。例えば、旅行に行く等普段と食生活が長期に変わる可能性があるからということでしょうか。
 ”いかがわしくて、医師で行く人がいるのかなぁ” と疑問視していた”●イザップ”に見学しに行くと、週2回で1回1時間もない運動と、食事指導、サプリメント購入という3本だてて、運動をすることで減量できているわけではないことを知りました。見学後たまたまお会いした、それ帰りの年配の社会人(50-60代の男性なのに通っていてびっくり)に聞きますと、言っている金額ではなく、相当サプリ購入でお金を使わされるということでした(2-3か月で100万超え)。またカウンセリングで、期待する2か月で10Kgというのは結構無茶な話なようなので当然行きませんでした(もともとなんとなく話きいてみたくなっただけでした)。
 でもよかったのは、食事の見直しでしょうか。糖質を制限する方法に興味をもったのでそれを自分で行ってみることにしました。2-3か月は全く糖質を制限する食事をとるように指示されるとのことでした。また、食べたものを写メールなどで担当者に送らないといけないそうです。社会的に医療分野で指示する側に回っている私たちが、単純にトレーナーの意見に従ったりするということも現実的ではないように思いました(医師で通っている方は、少数であることも聞きました)。
 この辺りを参考に全くカットすることは難しいとは思いつつも、糖質をできるだけ取らないということを心がけ、また日々少し行っている運動も少し多めにしてみることにしました。 

結果、2か月で8Kg(Max-Min)痩せることができました。今は少し戻ってきて一番ひどかった時からすると5-7kg位に落ち着いていますが、要するには食事の管理でなんとかなるという経験は、これから減量を患者様に説得するときにも現実的となる気がしていい経験をしました。

最近のケアネットの記事で「何Kg減量すれば他人に気づいてもらえるのか?」というものがあり、大変タイムリーでした。
 痩せたと思われるには、男性で4Kg、女性で3.5Kgだそうです。またより魅力的になった(?)というにはその2倍程度、6-8Kgだそうなので、この目標値も達成しました。顔は、その人の健康状態を表しているということで、顔面の脂肪増加は、免疫力の低下、心血管の健康の悪化、呼吸器感染症の増加、早期の死亡に関連しているとのことで、健康改善は整形外科医にとっても、一つのキーワードとなるように思いました。
(実際の原著みると、ケアネットの書き方と抄録に少し齟齬があるように思えます(孫引きの可能性))

あとこの記事は、続編(クリック)があります。


あと書籍でも、ビジネスマンと健康(見た目、減量等)は一つのキーワードで、
以下の本を選択して読みましたが、評価は高いのもあるけど評価は△です。
・中谷氏のが良く見えるのは、自分のバイアスもあります。
・やたら”食事”で書籍の多かった”船瀬俊介”氏は、著者写真を見たら
 こんな人か(失礼)と、購買力が少しなくなりました。




(2016 追加)
少し経って、”●イザップ”から電話が! 勧誘しないと言っていたのに...。

2015年12月19日土曜日

神戸医療ITイノベーションカンファレンス 行ってきました。

 最近お知り合いになった他科医師先生のつながりで見つけました、
「神戸医療ITイノベーションカンファレンス 」に行ってきました。医療とかカンファレンスとか
ありますが、学会とか研究会とかとはまるで違います。正直場違いなところに来たかなと
思いました。が、普通の医師ですと3時から始まるカンファレンスに行くのってなかなか難しい
でしょうから、希少価値的存在として遠路はるばる行ってきました(Door to Door ですと,,,)。

神戸という立地は日本全体からみると地理的に中心にありますし、神戸ポートアイランド
という人工島には有名病院もあるし、大企業があったりと、これからの医療の中心の一つに
なりうるとは思います。

内容はというと、”医療”と”IT”をうまく結びつけた会社がプレゼンし、ビジネスチャンスを
つかもうとやってくる企業との接点を作るというような会でした。医師なのに会社を立ち上げてディスカッションの場をインターネットの上に作ったり、画像を利用したアプリで医療に活かすビジネスを考えている方がおりました。今後のヘルスケアビジネスの流れ、まではわかりませんが、ヒントをつかむのにはいい会だったと思います。

行って一番良かったのは、医療とテクノロジーの分野を牽引する、神戸大学大学院 医学研究科 内科学講座 特務准教授 の杉本真樹氏の講演を聞けたことです。参考までにWikiをご覧ください。
前人未到であるし、追随を許さない感じです。これでもかと最先端の話がきけました。
プレゼンテーションがめちゃくちゃうまいです。伊達にそんな本(下記)を書いているわけではありません。






が、少し思うのは忙しそうでした(当たり前ですよね)。このカンファレンス後の”交流会”も、視聴者質問コーナー (一般的な懇親会でなく、発表者は身動きとれない状態で立っていて、一人ずつ名刺交換、お話ししたい方が行列を作って、その講演者と話ができるのをひたすら待つ) という状況でした。仕事の忙しさと満足感は両車輪の関係でいないと難しいのでしょうか?捨てないと新しいものは手に入らない気がして、今後の自分の仕事のバランスについて少し悩みました(登山グッズを少し買ったけど、どのあたりまで上るか決めかねている感じ)。 
 新しい医療機器、ないし関連機器になりうるものを沢山知ったので収穫は大きかったです。

最後に、最近読んだベンチャー関連の本を紹介します。
一般的に本の作者の体験のみで、こうすればいい的な本は、その人はうまく行ったが、それは体験談でしょう、と片付けられてしまうリスクがありますが、そういった人が多く掲載される、つまり
A CASE REPORTでなく、CASE REPORTSの方がいいのではないかと思います。



もう一つ、Advance的に2回起業して成功した方々のCASE REPORTs も


 

 結局医師というのは医学部に行くこと、医師になることで、(そのあとの仕事に忙殺される
というステップもあって)、他の領域を知らずに(知らなくても暮らし向きが悪くないせいもある)
日々過ごしていることに気づきます。きっと医師になれる能力があるということは、ベクトルを
変えて(正確には2つ以上のベクトルをもつ)こういったことに挑戦しても成功する人が多いように思います。といっても特に今自分がなにかに挑戦してるわけでもなく、もがく日々が続きます。、

(2016年 追記)
なんかしらんが、この記事アクセス増えたかと思って、調べてみますと、上記
杉本先生にTweetsしてもらっていたのを発見しました!もうこれだけでも今年は
ハッピーに過ごせそうです。有難うございました!





2015年12月15日火曜日

医師 の 個人事業主

 前回掲載したキャリアパスに関して 副業的個人事業主を展開した場合に読んでみるといいかなという本の紹介です。

①フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。



 
フリーランスである著者と、税理士さんとの対話形式で話がすすんでいき、とても読みやすい。税理士さんの感情が良心的であるとき、そうでないときの挿絵がいちいち細かく好感がもてる。


②フリーランス&個人事業主 確定申告でお金を残す! 元国税調査官のウラ技 第2版





結局、個人事業主を展開していく利点は、今までにない医師としてでない活動を見出すことであることはもちろんのこと、経費などを利用して節税するところにあると思いますが、その辺りの事が確定申告をすることを前提に①よりもくわしく、またグレーなところを突っ込んで書かれいてすごいかな、と思う。

以下2つも読んで参考になりました。









2015年12月12日土曜日

医師のキャリアパス 副業、個人事業主、法人設立

 今までテレフォンミーティングは外国の方としてきましたが、昨日はじめて日本で日本人医師としました。要するに「スカイプで電話した」だけなんですけど。初めて話すので自分の素性もいいながら、聞きたがりとは思われないように、でも聞きたい事を小出しにかつ自然に聞いていく。知った友人、家族とスカイプで話すときと違って当たり前だけど全く違います。やっぱりミーティングなのだと思いました。この先生は他科の先生ですが、似たようなところがあるかなと思ったので今回の標題で話を書くことにしました。
 ある程度医師として活動していくと、それなりに臨床もできるし、次に対外的活動としての学会発表、そして一つの高みとしての論文作成など達成できると、キャリアについての多くが現状維持になってしまいがちになるような気がします。そして学会で賞をもらったり、研究費集めてこれるようになると次の策に枯渇します。この辺りを30代(40代前半も含めていいかも)で達成すると、上のつっかえが多数あり、昇進もできないし、運よく昇進してもマネージメント側にまわる仕事もおおよそ見当でき、仕事に対するモチベーションを維持しにくいという状況が起こるかもしれません。
 そうすると、いわゆる医師のバイトでなく、別のことで自分の価値を見出そうとする副業、個人事業主、法人設立というのは、医師の立場を捨てずにチャレンジできるので、やる気のある医師の典型的キャリアパスになってるのではないかと思いました。
 その医師も自分より5歳ほど若いのにすでに達成しており、次なるたかみを目指していました。ざっくり言えばやる気のある医師がさらに活躍し、富も築ける社会、かつ羨望の末にでてきそうな批判もない社会を目指したいとおっしゃっていて、おおかた賛同できました。おおかたと書いたのは、さらに活躍するには、現状の時間に余裕をもたせる努力を一層はからなければならないので、バランスをとることが容易ではないということでしょうか

追伸
このあと外国の会社の方とももうすぐ日本にローンチされる機器に関するミーティングし、達成感があったものの疲労感も相当あったのか、喉を痛めてしまいました。

2015年12月5日土曜日

学生に論文指導(英語論文 ではありませんが)。 査読付き論文採択!

 日本語の論文ですので英語論文を作成される先生方におかれましては大した事はないとは思います。でも所属している大学においては学部学生で、学生中に論文にまとめられるというのはひとつのいい事件だったりします。 
 あと、思い起こして頂きますと、専門医を取得していない整形外科医の先生であれば、専門医取得のために最初に作成する学術論文は、日本語であっても1つめは結構大変であると思います。ちなみに私の最初に作成した査読付き論文は、英語論文になります。が、この作成に関して、何度も上司とやりとして、途中で反故にしそうであったことを思い出します。 日本語の論文1つ作成するのにも、上級医師と何回かやりとりを繰り返し結実させるので、大変苦労する仕事ではあるとと思います。
 そんな中、医学部でない学生の卒業研究(通常ゼミなどと言われているものかもしれません)の指導をして、今年度初めて、論文を1つ仕上げました。 医学知識がほとんどない学生(20代前半ですよ)に、初めから知識を注入し、学会発表をさせて、論文に仕上げるという作業は苦労も多かったですが、いい経験となりましたので報告させてもらいます。

(2016年:補遺) こういった活動は、自分自身の能力を高めることになりますし、たくさん論文を書いていないとできない、書いているからことできる行為ということで、英語論文の効果にも含めます。