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2016年12月31日土曜日

第90回日本整形外科学会学術総会 演題採用!

 年末もあとわずかですが、最後はこのブログの方向性を起点に戻す記事で終えることができそうです。
 先日、9月に書いた記事の第90回日本整形外科学会学術総会の演題投稿(リンク)の結果が来ました。ポスターですが無事採用となりました。これで、気持ちよく仙台に行くことができます。この回で、開催大学近くで開催というのはなくなるそうで、次回からは、大都市の学会会場を順に回すだけの学会になるようです。 

 東北へ行くのは、学会で行くのは初めてで、震災以降チャンスを伺っていましたが、今回ようやくその機会を得ました。学会総会でも被災地にいける機会が用意されているようです。震災当時は、普通に外来をしていて、なんで揺れているのかわからず、休憩場所の医局のテレビで、ことのいきさつを知った次第でした。あの時特別自分に災難はありませんでしたが、これからの将来を考えるに、非常に大事な転機となったのは間違いありません。

自分が遭遇してしまったときには、日本を脱出できる準備をしたほうがいいと思いましたし、惰性で同じところにとどまるより、今まで心のどこかにひっかっていたけどやっていなかったこと、については、今すぐ取り組むべきだとも思いました。

そんなことを思ったおかげで、思い切ったキャリアチェンジをしましたし、今年の年末は10日ほどの休みを利用して、車1台で家族で海外旅行を満喫中です(アメリカ西海岸の知識、ネットワークは、ここ数年で大分と増えてきました) 。

時間的自由ではトップクラスです(自慢できることではないですが)。

来年もブログタイトルに見合う活動をして、おこがましくもどこかのだれかに刺激を与えられたらと思います。


2016年12月27日火曜日

医師の副業 (留学中の収入源) 9 試みを終えて

第1-8回と比較的長く連載しました。もちろん自分で試した事でない事が多く、エビデンスレベルの低さも秀逸です。 妄想も含まれるでしょう。

しかしながら、ここまで来て思うのは、やっぱり”原点回帰”、レベルは低くとも研究をしたい、研究活動がやっぱり楽しい、ということを再確認しました。 もちろん、インパクトファクターが低い雑誌しか整形外科雑誌はなく、そういったところではハイレベルな基礎系研究者と競う事もできませんが、
そうであっても、どんな小さな研究でも、わからなかった事、明らかになっていなかった事を明らかにすることができるので、非常に楽しいことであることがわかったのです。

さすればすべき事は、この研究インフラを整える、成果を出す、資金を得るという良循環を回すにはどうすればいいかということを考えたほうがいいかなと思えました。

研究インフラとは、
最近頻出の慶応大学眼科教授、坪田一男先生の言う
1 会社
2 学会
3 非営利団体
4 クリニック

です。 

理系のための人生設計ガイド 経済的自立から教授選、会社設立まで (ブルーバックス)

の189ページ。
これを小さくても目指すこれを来年の課題にしていきたいと思います。


2016年12月25日日曜日

医師の副業 (留学中の収入源) 8 (一応おわり) 遠隔医療 クオリティラドIVR

8回目は、遠隔医療。

といっても、以前説明したものではありません。

”クオリティラドIVR” 放射線科でIVRを専門にしている堀川雅弘先生が起業されたもので、ポリシーがとてつもなくいいです(リンク)。

その中の一つに、”留学生を金銭的にも、ノウハウ的にも支援する”というのがあって、非常に感銘を受けます。

つまりは、上の遠隔医療は、遠隔読影なのですが、遠隔地の病院での読影問題というのは結構問題だようで、今ではいろんな方が、その医療をなんとかしようという気持ちで始めているようです。

これであれば、留学中の金銭的援助を受けるのは、容易かもしれません。 

また、このサービスを利用している先生の話を聞きましたが、給与取得ということでなく、個人事業主として登録できるようなのです。これによって、損益通算ができるようです。

整形外科画像だけを特化して読影を、とか考えても、今のところ放射線科診断医でないと登録できないそうです。


この先生の本もなかなかです。



留学前に、起業している、というところがすごいと思います。


2016年12月23日金曜日

医師の副業 (留学中の収入源) 6 (あとチョイで終わろうかと思います) 空き時間を利用する、3DHubビジネス

使いまわしか、と思われますが、使い回しです。

以前の記事、
3D プリンティングは今や”Uber”、”Airbnb"みたいです。 ”3D Hub”を利用して思う、国内外格差

で体験しました、3D-Hub

発想は、本当にAirbnb Uberのアイディアと同じです。要は3Dプリンタを購入して、3Dプリンタの需要に併せて、受注生産をするというものです。

今ですと、3Dプリンタの単価は10万ほどです。他は、材料費だけです。プリントは夜五月蝿いと思いますが、勝手にやってもらえるでしょうし。

後は、梱包とかの材料が必要でしょうが、箱、発砲スチロールペーパーのみで十分でしょう。 小さな不動産経験(減価償却も学べる)ができるのではないでしょうか?

ただ自分が体験したように、安価なものは、クオリティはプリンタごとで違うようで、運が悪いとすぐお釈迦になる気がします。

他、おそらく3D-CADの知識が要ることもあるかもしれません。


2016年12月22日木曜日

医師の副業 (留学中の収入源) 7 (あとチョイで終わろうかと思います) 自己セミナー、ワークショップ主催

第7回は、自分でセミナーを企画する。

講演で招待されるなどという、重鎮の先生の活躍のおはちが回ってくる事など期待したくても、
その先生が活躍している限りなかなか難しいと思います。

だったら自分で会を企画してみては?ということです。最近では、

Peatixなど、グループ・イベント管理サービス のサイトは結構存在します。
中身をみてみても本当多種多彩です。

金額のばらつきも結構大きいです。告知、集金がしやすくなれば、あとは企画に集中できます。

しかし、ここでも、まだネックがあります。

当然集客があります。来ない事には、収益は見込めません。 こういったことの関連の記事を
みていると最終無料にするという記事もあります。それでは収入にならないのでは?と思うかもしれませんが、インバウンド、アウトバウンドでなにかしら思いつくなら、そこで収益できなくてもいいことになるかもしれません。

集客でやきもきするとことは相当のストレスです。 やらなければよかったなぁという気持ちもあります。が、逆に、ある地方会で講演を頼まれたのに、参加者が10名だったという経験もあり(これももとを正せば自分の実力かもしれないのですが)、そんなんだったら企画して失敗したほうが、ましです。


2016年12月21日水曜日

医師の副業 (留学中の収入源) 5 (あとチョイで終わろうかと思います) ライティング

今回で5回目 今回のお題は、ライティング。

文章を書くという全てのカテゴリーを含むことにします。

初めには、ブログでしょうか。 確かに文章を書くのに慣れていく感覚はつかめると思います。伝えたい事があるなら始めるべきとかいうことで書き始めたのですが、これで儲けられるか、というと
まったくその範疇に自分はありません。
尊敬する「整形外科医のブログ」先生を天上人くらいに眺められるところにおります。でも、書いてみるとわかるのは、もし、医師でなくなり、動かせるのが指一本であったら、食っていけなくなることを自覚します。 つまりいかに医師という仕事でなんとか社会の中の役立つ奴でいれるかを再確認します。

次、有料ブログ。「Note」とか。これも絶大的ないしある程度人気が出てからでないと意味がないように思いました。自分ブランディングなしには、内容がよかろうがだめな気がします。 最初に登録しないといけない時点で面倒と思う人もいるだろうし、定期購読にしないと読めない記事についてもさらに面倒感があります。 そんななか「整形外科医のための英語ペラペラ道場」の先生がご紹介される、Amazon Dash Button。 全く頭使いませんもんね。

しかし、これら2つは、小銭であろうとなかろうと、自分の努力で稼いだもの、医師の立場があってもらえる給料とはまったく違い、なんとなく嬉しい気持ちになります! これは、自分にそういったセンスがあるかどうか確かめるのに非常にいい機会になると思います。

次。原稿依頼。 今までに雑誌、本の分担執筆の機会が何度かありますが、これは、やっつけ仕事でない限り(たとえば、上の先生に言われて(当然その先生が締め切りに間に合っていないから)とか)、これもまた面白いものだと思います。 でもこれも分担で担当する限り、金額は期待できないと思います。 計算方法は雑誌、本で若干違うようです。今のところ5万弱です。一件分が。
本だったら、発行部数、1冊の値段、印税(の8-10%くらい)、何ページ担当したか、で自動的に
決まります。

単独本執筆。
研究者でものすごいレベルの高い研究していながら、本執筆もごりごりこなす、
脳研究者の、池谷祐二先生(リンク)を発見しました。 ここまでいかなければ、
とてもとても本で食べていくのは難しいのではないかと思います。
でも、一般対象であると、1冊の値段はさがりますので、うまくいって20万円くらいじゃないかな
と思います。

でも、文章を書く能力があるのかどうかは、これも書かないとわかりません。

特に、誰に依頼されるわけでもなく、書くことにしてみたところ、10日ぐらいで10万文字達成しました。 最低10-12万文字必要と言われる、本執筆に関しては、能力はある、やればできるということが確認できました。
残念ながら、これを公にすることは今のところ出来ないのですが、もう少し、考えないといけないということがわかりました。 いつか結実したいと思います。






2016年12月19日月曜日

医師の副業 (留学中の収入源) 4 (おわりが見えてきたけどもうすこし) 株関連

前回の為替をFXでやるなら、今回の株に関してもほとんど同じ状況だと思います。

クリアすべき関門は、海外に行ってからでは開設できるところがほとんどないという常識を押さえて
おくべきだと思います。

外国勢が、日本の株を漁ったり、日本でも一部では、日本の証券会社で外国株を買えるのに、
なぜか海外にいる人は日本では株投資のための口座を開けません。

以前留学するとき、出発ぎりぎり(ほんと前日)に登録完了のお知らせをもらい、セーフ!とおもったのもつかの間、あまりゆっくりしていなかったか、勉強が足りないせいで、留学先で全くやる気が起こらず、帰国してからも使用していなく、閉じた連絡をもらったことがあります。

そうならないようにするには、オンラインのやり取りになれておくことが必要かと思います。といっても、出金、入金の銀行口座だけきちっとしておけば問題ないと思います。

次の課題は、日本人が海外にいる、つまり海外居住者は、オンラインのやり取りをしてはいけないという話があります。でも、これは、法律で決まっている範疇でなく、証券会社によってまちまちです。 海外居住者、という定義が証券会社によって違うのです。なので、登録する前に確認しておいたほうがいいとは思います。ぱーっとみた限りは、数ヶ月とか1年以内ならOKとかいうものもありました。 会社勤務の方は、出向なのか、出張に置き換えられるのか(でも置き換えたら、家族は同行できない決まりがあるとか、この辺のルールも非常にバラエティに富んでいます)。

準備が整っても、株でお金を儲けられるかの技術は別問題とも思います。でも、小銭を稼ぐのでもいいというのでしたら、やってもいいことかもと思います。


2016年12月17日土曜日

医師の副業 (留学中の収入源) 3 (もうちょい続けます) 為替関連

今回は為替。

留学中は、なぜか劇的変化の真っ只中に出くわします。
今回は、大統領選挙でトランプさんに決まった事、イギリスがユーロから脱退を国民投票で決めた事。

ちなみに以前留学したときは、民主党が政権をとるときでした。

FXなどにもチャレンジしたことはありませんが、今回は結果的に為替変動で利益を得た気がします。

前回の2のことが影響しますが、ドル建てのキャッシュを用意しようと、1ドル100きったぐらいに少し忘れましたが、1000-1500万くらい円からドルに換えていました。

現在は、1ドル117円です。 ちょいと前から少しずつ、ドルを円に戻しています。

差分を考えると、たとえ手数料を考えても50万くらいの利益にはなっていると思います。

残念ながら円で持つ事になるので、財政破綻が起きればじつにアホなことをしていると言えます。


2016年12月15日木曜日

医師の副業 (留学中の収入源) 2 (もうちょい続けます) ハワイ不動産投資

 医師の留学中の収入源を考えるために、医師の副業のあり方を考えています。不動産投資をしたことがない自分にとって、都市部がいいとかいわれてもピンと来ず、空家率の多い日本でなく、世界に(おおげさですが)目を向けたほうがいいのではないかと考えた時期がありました。

そこでハワイ不動産投資です。 



・海外の中でも、日本人に人気のある場所で行っていない人でも、
 なんとなく楽しそうというイメージ(そんなところに物件がもてるなんてなどテンション上げあげ)

・日本と違い年齢構成が若く、これからも人口が増え続ける

・本に書いてあるようリーマンショックで米国本土がひいひいいっている頃、景気の低迷が少なかったので安心

・日本人が海外で口座を開けて維持できるのにこれほどいいところはない、と思うほど簡単に
 開設でき、それをベースに送金もできるし、ローンも検討できる

・建物比率が日本と全く違い、減価償却のメリットもあること

などいろいろ魅力的に思えました。

一番よかったのは、"自分で使う事もできるし、使用しない間は貸せる"というかなりおいしい話。
そうか、不動産投資で失敗しても、自分で住んだらいい(使ったらいい)。とか思っていたのです。

さらにエージェントは親身に質問に答えてくれたり、いろいろ提案してくれたりと至れり尽くせりの
ご対応

もうすぐ購入というところまで行きました。結構な額をドルに換え、準備万端海外と日本の口座に
半々でもちもうすぐ海外のほうに結合という状況でした。現金で買う気でいたのです(借地権のですが)。

が、やめてしまいました(笑)

ネックは、その開設した銀行から、支払いをするときに、オンラインはできなく、小切手を持っていなかった事が一つの原因でした。発行を依頼できたのですが、開設したときの住所(つまり日本)にしか送れないという状況。数枚だったら、一時滞在の住所にも送れるとのことだったのですが、
数枚でなんとかならなかったとき術なしとなる点。

借地権であることから、この先どうなるかわからないよ、と親戚の知り合いのエージェントから
コメントもらい、気づきました。エージェント視点で考えれば、売れれば一発で利益になるわけで
不動産管理もその会社でないため、売るまでが全力、全身全霊で当たり前で、それを「あー親身な
方だ」とか思っている自分が馬鹿かもな、と思った点。

いざシミュレーションを組むと、自分が使用したい時期が夏場で需要の高い時期であったため、そうでないときに誰かに借りてもらうには、賃貸価格を下げないといけない。利回りでいってももともと
高いところでないので、ちょっと月の使用料が変わると、すぐマイナスになりそう、それでも、償却による節税効果もあるからと、なんとか自分を言い聞かせそうでしたが、米国、日本と両方で税金を
払う必要があること、最初の内はやりくりもわからずおそらく税理士だのみなので、ここでも手数料を取られてしまう。

とか考えて、最終やめてしまいました。


たしかにハワイは魅力的です。
今年足を運びましたが、アラモアナショッピングセンターには、あらたに日本食の屋台村があり、
良質ともに満足いくもので、当分オアフ島に限っては、日本人人気が廃れることはないと確信しました。

なので物件選びがやっぱり重要であると思いますし、契約前に出口をどうしておくかもポイントになると思います。


ほか、以下の本の作者にもすれ違いました。

2016年12月14日水曜日

みんなで読もう! ”できる研究者の論文” シリーズ 続編

今年紹介しました、

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

の続編が出ていました!



です。

ユーモラスを醸し出す文をちりばめて執筆する、著者のポール.J・シルヴィア氏、
翻訳の高橋 さきの氏 のコンビネーションは維持されています。
洋書のおもしろさは、訳す人で変わる印象があるので、よかったと思います。


今回のポイントは、
いかにインパクトがある論文を書くかということだそうです。
さすが、前作時点で准教授だったのが、今回の役職みると教授になっており
こころのゆとりを感じます。

今日、共同研究者たちと話をして、研究していて予想しなかったこと発見があったので
当初の目的を考えると、1つの論文とするより、2つにしたほうがいいかもしれない
という相談をしたのですが、当然、2つ でいこうということになりました。
科学的根拠もあるのですが、数も大事だという心理が働いている気がして仕方がありませんでした(笑)。






2016年12月11日日曜日

医師の副業 (留学中の収入源) 1 (おそらく続けます) せどり編

 医師だけでなく、研究留学一般の話では、留学中の資金源は、おそらくは、”勤務先から” か ”公的機関、民間機関(財団など)による留学のための研究奨励金がほとんどであると思いますが、医師の場合、そうでないことが多い気がします。そういった経験のある先生に多々遭遇した、なんともエビデンスレベルの低い話ではあります。

そんな中、並行輸入で儲けたらどうだろうという話を聞き、丁度そういう本(下記に紹介)を見つけた事もあり、チャレンジしたいと思い、準備してみたことがあります。


アマゾンの出店についてがメインで、外国製品を輸入して国内(日本)で売る、逆で日本の製品を海外に輸出するということをメインにかかれています。

しかし、留学中にするってことを考えると、結構至難の業であることに気づきました。
日本にいないのに、海外から輸入して、その商品を管理して、注文が来たら売る。
これは、かなりの遠隔能力が必要です。日本で頼める人がいれば別でしょうが、
親族でなければ、そこへの手数料もかかります。となるとなるべくひとりで完結したい。
こんな希望をかなえるのには、この本にも書いてある、
フルフィルメント by Amazon(FBA)を利用するしかないと思いました。

これは、
「Amazonの世界屈指の配送システムを活用し、商品の保管から注文処理・出荷・配送・返品に関するカスタマーサービスまでを提供するだけでなく、Amazon.co.jpでの販売力を強化し、売上拡大を支援するサービスです」

というもので、ここに預けてしまえばいいのか、と思ったのですが、まだまだ難関がありました。
というのもFBA自体は、税関の対応をしてくれないということで、関税がかかる場合の対応に問題があったのです。

そうするとその弱みに付け込む会社(いえ支援ですよね)はやっぱりあるようで、
アッシュマート 
BCC

など探せば結構でてくるのです。

しかーし、まだだめでした。そのサービスを受けるには、月額いくらの会員にならないといけなかったのです。これでは、これで生活を立てようと本気で考える(自分はそんな気なし)場合でないと
はじめられません。 やっぱりストックビジネスはおいしいのだと感心しましたが、感心している場合ではありません。上記の1つめは1回ならお試しも受け付けてくれるようでした。

が、もう一個問題がクリアできませんでした。
梱包です。
海外から無事届けるための手はずもいるし、さらに日本でFBAに預かってもらった後、国内で受け取る顧客にも考えて梱包しないといけない。
ここまでわかって、完全にやる気をなくしてしまいました。

という失敗談です。

ちなみにその儲ける話しは、以下のぬいぐるみ。


 今チェックするとぬいぐるみはほとんど品切れ状態でした。そしてアマゾンの海外と国内の差が結構顕著だったのです。










2016年12月2日金曜日

同窓会誌に掲載希望だす!

 大学在学中、また医師になってからの同窓会誌を非常に愛読しています。理由は、一般書籍と比べて、正直な気持ちを述べられている記事が多く、とても参考になるからです。

 海外留学だよりや海外学会たより、受賞報告などが少し昔の自分にはとても参考になり、”ふむふむ、この先生こんなところに行っているのか(私も行きたい)”、”この先生、こんな学会賞を取っているのか(私も欲しい)”など様々な活動の参考とし、それを糧にコツコツやっておりました。

また他には、どこどこの部長になったということの抱負や、どこどこの大学の教授になったなど、自分とはまったくかけ離れた先生方の気持ちとか、退官される先生の記事では、どう頑張ってきたか、新入生、新入局者にどんなアドバイスがあるかなどもいろいろ人間哲学が込められており、これからどうやって人生を切り開くかなど興味が持てました。

そんなかで、「同窓生をたずねて」というような記事があるのですが、あっ今度はこれで載ってみたいと思っていました。当然オファーが来るわけでもないので、志願してみました!

まだカチッとは決まっていないのですが、話をすすめていけそうなところまで来ました。載ったらどうするの?ですが、特になにもメリットはありません。でも自分より下の学年次の方に活動を知って頂けるというのは、選択肢を考えるきっかけをあたることができるのでいいと思うのです。




2016年11月30日水曜日

カダバ (x キャダバ) ワークショップの国内外の現状 

どうでもいいところから話を始めますが、
Cadaverは、発音記号的に 

kədˈævɚ 

リンク
だそうなので、cameraを英語っぽくいうときに キャメラとかいうような言い方に
しなくていいです。 

今年カダバワークショップが行われた話を、
”関節鏡外科医のblog” (兵庫医大 中山 寛 先生のブログ(→リンク
でみつけ、へー札幌医大ではそんなことができるのかぁ、すごいなぁと
思ったのですが、よく読むと欧米諸外国とは違う事がわかりました。

詳細の書かれている学会サイト(リンク)を読むと、
”Thiel法固定により生体に極めて近い状態で保存されたご遺体を用い、半月板修復・ACL再建・膝蓋骨脱臼(MPFL再建術など)の各手術手技を経験豊富な講師の指導の下に学ぶ”

とあり、やっぱり固定されていないと使用できないのが現状なのだと思います。

医師のトレーニングに対する死体・臨死患者の各種利用についても見つけました(リンク)。
よく集めたなぁという感じで、たくさんの症例報告の記載があり、
なんとなく読めば現状がわかります。

一部でそう書かれているので、わかりませんが、
”凍結保存の屍体骨を自由に使える”
というのは、日本では今のところ無理だと言う事がわかります。

一方、欧米諸外国では、これが普通に行われています。
今のところ、スイス、フランス、アメリカ、韓国などで、そういったワークショップに参加したことが
ありますが、手術の状況を再現するためのワークショップであれば、すべて
新鮮凍結屍体の使用が一般的なようです。

今年行ったアメリカでのカダバワークショップで1つ面白い写真をご紹介。
どこがおもしろいかと言えば、一見、単なる住居のように見えるのですが、
こんなところで行われているという現状です。

戸建て物件を器械メーカが所有し、部屋の中は、関節鏡をするための機材が
棚に整理されならんでいました。

そう、そこでワークショップが行われていました。
きちん屍体を使用できる許可をとり、屍体を管理する会社から
パーツごとに適宜仕入れているようでした。

気になる価格帯は、
骨盤から足先まで、両側で25万円程度!
自分の関心領域で片側だったら、Sawbones社の
模型と大してかわらない値段です。
日本の処理と異なり(いや一般的がどうかは知りませんが聞いたことのある
話では、検体の焼却の日にあわせるというようなことがあったと聞いたことがあります)、
使用したパーツは適切に、元のところへ戻さなくてもパーツごとの廃棄で
いいそうです。これにはびっくりしました。

アメリカでのCadever使用の有効性は、千葉大学の折田純久先生の留学記事
現状が書かれています。(リンク


このように(どのように?)扱える状況が、国内、国外では全く異なり、
手術手技向上には抜本的解決をしないといけないと思います。

VR が台頭してくるまで待つしかないのでしょうか?

今年はVR元年だそうで、私も勢いでOcculus も購入してしまいました(笑)。



ちなみにアメリカではOcculus Touch来月から購入できるようです。







2016年11月26日土曜日

ダンスミュージックで仕事の効率アップ!

 おっさんなのに、ですが、学生の頃からクラブ系ミュージックを結構好きで、アナログレコードを集めていました。この辺は、本格的な人に比べれば幼稚園レベルです。
今、もうこんな時期はもう来ないだろうというほど画像解析に時間を注力しています。そうすると、作業の98%くらい計測になり、頭をつかいませんが、眠くならないように正確に行わないといけません。 しかし、ものすごい集中するからか、単調な作業だからなのか、眠気が来てしまいます。

そこで、昔、かじった音楽を聴きながらやる事にしました。といっても声なしのBPM130くらいのテンポ限定です。そうすると、心拍数より当然速いので、気持ちがなんとなくせかされた気になります。 結果、仕事が速くできるようになるのです。基本的にその音楽が好きなので、注意散漫しませんし、いつもの2倍!!進めることができました。

一ヶ月くらいかかるかと思っていた仕事も、今月終わるかも。な気分です。

追伸
学生時代の人気のアーティストは、他界してしまった方もいる中で、ほとんどが今でも活躍していて本当にすごい。やっぱり自分が好きを仕事にしている人はすばらしい(というか他の道はないだろうし)。

クラブミュージックは、外国では、おっさんの範疇でも十分対象年齢として認識されています。

2016年11月24日木曜日

教員になりたいのですが、と相談うける

 ふと知り合いのパラメディカルの方から”教職”に進みたいので、どうすればいいか相談を受けました。もともと医療機関にいても、下を教えることが好き、嫌い、得意、不得意、評判いい、わるい
で、その人のキャリアが自動的に選択される気がします。

 この方もおそらくそういった、後輩の方々を指導される機会が多く、教育的担当になっていたようで、この質問をうけるのはびっくりしましたが、理に適うものかと思いました。

ですが、その方の履歴書をみる機会があったのですが、どこどこで非常勤講師をしていた等、教育関係はよさそうなのですが、研究業績があまりないことがわかりました。

学会発表がゴールになりがちなパラメディカルの方のいわゆる研究業績は、全く役に立たない気がします。それを裏付けるかのように今教員になっている方とかのスタッフ紹介では、共著が含まれていてもある程度査読論文があったり、著書の経験がある人がほとんどでした。
また、今でている教員募集要項をみても、助教待遇であっても、発表論文のリストを提出するように
書かれていることがほとんどです。

なので今は難しいのでは?という結論に至りました。が、気落ちさせることなく、毎月一本書いたら
一年で12本になるよ、とアドバイスさせてもらいました。これは、最近、自分の中でキャリアデザインの分野の一番の、

理系のための人生設計ガイド―経済的自立から教授選、会社設立まで (ブルーバックス)

に書かれていることを参考にしました。坪田教授がある時期、1年だけ毎月英語論文を作成しようと思って達成した、とありました(最近、知り合いの先生から聞いた話では、英語ネイティブなら、毎週1本、年間50本達成できる人もいるらしいです。純日本人ではなかなか)。

パラメディカルの方でしたら、日本語でもいいと思います。

ほか、大学教員になりたい方なら次の本、お勧めです。
最近思うのは、一般会社と比較して、どんどん基本給がアップするというのは、どこにも書かれていない魅力です。例えば3年で、月のベースで2-3万も上がる、などというのは教員、職員でないと
ありえないと思います。
もう一個、公務員的病院勤務の先生と比較しても、基本給は大して変わらないと思います。ただ残業代がつかないということ、があります(もちろん、残業もほとんどしませんので)。



2016年11月18日金曜日

整形外科関連の健康食品関連の研究に携わる 先の共著者の件

先日紹介しました、共著者の論文の件での研究は、健康食品に関する話でした。少し自分の研究分野をの枠を広げられたかなと思います。 

最近では、「プラセボは、プラセボであるとわかっていても慢性腰痛患者には、疼痛効果がある」ことがわかってきました。 リンク→日本語記事 、原著

健康食品は、薬物ほどの効果はないのですが、飲んでみると患者の苦痛が和らぐ事がわかりました。実際に携わってみないとこういったことはわからなかったので、非常に満足しています。


2016年11月16日水曜日

ネットワーク力を問われる所属施設外の論文の共著者に! 

ことの成り行きは説明しませんが、所属施設外の方が筆頭著者の論文の共著者になりました。
今まで、共著者なんて、どれだけ論文に貢献しているかわからない、と自分の中で低い評価でしたが、これって、所属が違うところからの論文の場合は結構難しいことのように思いました。

理系のための人生設計ガイド―経済的自立から教授選、会社設立まで (ブルーバックス)
によりますと、いつまでもファーストオーサーばかりだと、若い人を育てる能力がないとみなされる、とか極端な話自分が根こそぎ権利を奪取しているとみなされるそうです。 恐ろしい。さっさとそういう環境にしたいところですが、なかなか難しい。そんな状況の中、共著者としての論文がPublishされて非常に良かったです。 もちろんデータの解析、論文の査読への攻防、いろいろ関わりました。

最後に上記の本の作者の坪田先生(慶応大学眼科教授)のキャリアデザインの一部を下記に。全部は達成できないかもしれないけど(でも、すでに”僧侶の友達”は学校的にいる!とか安心した(笑))、とても参考になります。









2016年11月14日月曜日

整形外科医有名ブログなんこか読破 結論→一貫している人はすくない。

前回にひき続き、雑談ですが、標記のような事をしました。 

首尾一貫して、内容、書き方が統一されているのは、一位を突っ走る先生のブログ。 のみかな。

他は、扱うテーマも、文体すらも変わっていく気がしました。 特に整形外科医に限定しなくても

こういった傾向はあるように思います。  

つまり、そんなに一貫して限定したテーマに縛られていない、 何年もたつと
一時盛り上がっても引いていく可能性がある。かなと

10年とかそれ以上とかを見据えて行動するなんて無理な気がしていましたが、
確信しています。 せいぜい3年くらいかなぁと思えてきました。

だったら、興味のある事にはやっぱり積極的に取り組んだほうがいいか(でも撤退も
容易なもの)と思えてきています。

具体的には、
もうすぐ、テンポラリーな職場移動、引越しを経験するので、その前に無理につながりを
作る努力をしようかと思います。 メールが普及してそんなことにたよりっぱなしですが、
Face to Faceじゃないと信用しないっていう人も結構いるということもわかってきました。




2016年11月13日日曜日

見つけた!かな? 人気匿名ブログの先生(整形外科)

面白かったー。 どの先生のかは言えませんが。 

いつも本音トークで、整形外科医の現状を捉えていると思って、
気になっていましたので、すごくすっきり!

自力でたどり着いたのは、これで2人目。
 
自分は、よっぽどの暇人だと自覚します。反省しています。
 
どこかでいつか話せたらと思います。


2016年11月12日土曜日

Teaser Poster ! 祝Orthopaedic Research Society (ORS) 2017 に採択

Teaser?
ティーザー広告とは、広告手法の一種で、情報を断片的にしたり小出しにしたりすることで、消費者の興味や好奇心を喚起しようとする手法のことである。

ということで、ORSに投稿した演題2つは無事採択されました。 今は、以前より採択率が上がっているかもしれません。 投稿時のチャージなど、資金繰りが大変なのかもしれません。
しかし、ときどきの時代背景など未来の時点からみればわかりませんので、業績に跡を残せてよかたです。
というのも1個は、自分の開発した器械がメインの内容で、でも論文化するにはデータもないし、時間もないという状況だったので、そんなときこんな”一流学会で一応発表してます。”というのは役にたつ気がします。次もし論文化できるときでも、最近3-5年の学会発表は、参考文献として採用する、というジャーナルもあるからです(一般的にはINDEXで拾って来れないのは却下される可能性がある)。
と説明しつつこっちは普通のポスターでの採択。でも、これまた、そこで興味のある人に見てもらえるかもと、オーラルよりよかったか(負け惜しみ)とも思っています。

もう一個のTeaser PosterはOne minute Talk つき。 質疑もないから楽チンです。また、留学先での成果の1つなので、そういった意味でも、採用されて良かったです。これから論文にします!とホストの方々に説明できますし。

ということで、無駄な学会発表もある一方で、いろいろ考えると学会発表は活用しだいです。という記事です。

Teaserについては、下記も。映画のですが、アー確かに1枚でも効果的ポスターって作れるかもと参考になります(学会のは、こんなふうにはいきませんが)。

Teaser Posters

2016年11月9日水曜日

賞金現金40万!!! 審査よりむしろ応募したいです。 ロコモアドバイスドクターからの本音

実は、日本整形外科学会のロコモアドバイスドクターとなっています。
先日、下記連絡がありました。

平素よりロコモ予防啓発にお力添えをいただきまして、誠にありがとうございます。
ロコモ チャレンジ!推進協議会事務局です。

現在募集しております「ロコモアドバイス大賞」について、
ロコモアドバイスドクターの先生へ審査のご協力をお願いさせていただきたく、下記ご検討いただけましたら幸いです。


■ロコモアドバイス大賞 審査ご協力依頼
審査概要:「ロコモアドバイス大賞」に応募された作品より大賞(特選・優秀賞を含む)などの選出
審査方法:メール・WEB上等による作品へのご投票 等を想定
  ・
  ・
  ・

ちなみに応募Webもリンクします。

すごいですね。大賞賞金 現金40万!
またどんなアドバイスかの例として、

例1)●アドバイスの対象(実践してもらいたい相手):企業の管理職や社員の方々
アドバイス:私の会社では、朝礼時、所長の話を聞く際に、
必ずみんなで片脚立ちをしています。
そのおかげで所長の挨拶が短くなり、
足腰も鍛えられ一石二鳥と喜んでいる社員も多いです。
ぜったい、お勧めです。(91文字)

なども(笑)。

調べるといつの間にか、ロコモの定義も変わっていました。

”「骨や筋肉が弱くなったり、ひざや腰の痛みが出て、
カラダを動かす機能が低下した状態を
「ロコモティブシンドローム」といいます。”

昔は、もっと介護が要ることが前面に出ていた気がします。

なにはともあれ、認知上げる機会にはなるかなと思います。

2016年11月8日火曜日

股関節分野の先進技術に興味のある方、お勧めです。3Dプリンタの医学実用書 3Dプリンター×テーラーメイド医療 実践股関節手術

3Dプリンタの記事が先月に続きますが、整形外科関連では初めての書籍・本になるので紹介しておきます。


先月末出版で、先週行われた股関節学会に合わせたのかと思うタイミングでした。 
この本がいいのは、実際臨床で使用されている、もしくは使用されていた医師が執筆されていること、また工学者が基礎的事項を埋めていることもあって非常にわかりやすい点だと思います。
最新情報が満載でした。
図、写真、文献も豊富です。友人も執筆しています。

今年3月に、3Dプリンタが整形外科雑誌の特集の記事になっていることを紹介(→リンク)しましたが、硬組織(つまり骨)が大半である整形外科は、相性がいいので、今後もなにかのブレイクスルーがあれば、普及するのではないかとも思います。
ブレイクスルーは、本のなかにもある、
”3Dプリンタ運用をどう運用したらよいのか(院内生産か外部発注か)”
でしょうか? 外部発注ではいまだに高い値段を請求するだろうし、
院内生産ってだれが責任をもってするのか、責任ってことは医師?とかなると
面倒なことになりますよね。

いいのは、”臨床工学技士”とか”放射線技師”じゃないかなと思うのですが、どうでしょう?
臨床工学技士の方に、反感を変われそうですが、一方でそういったことに興味のある方は
職域拡大とも解釈してくれるかもしれません。

医師が作業するということは改善していかないといけないかなと思います。
(もちろん好きでやっているということもありえますが、最近プリンタの故障に遭遇し、
単価能力を考えるとこの作業には適するべきでないと思いました。)






2016年11月6日日曜日

これからは英語学習は二極化するかもしれないと思った事情 iliの出現

先日、ケーブルテレビが見れなくなり、電話をする機会がありました。そこでは、自動応答にも関わらず、プッシュ番号を入力するか、もしくは必要な内容を話してくださいと英語で聞かれました。
音声認識の技術が格段に進歩しているのかもしれないと思いました。

2000年頃購入したThinkPadに音声認識ソフトがあって、使えないと思った記憶がありますが、変換とか必要としない、英語の場合、進化していて当然かと思いました。

そこから8年後あたりに海外留学をしているときに、音声認識技術を物流に使っているという会社で一日バイトをしたことがあり、音声認識は発展していると思いました。両手をつかってストックしてある棚から必要な物品にアクセスするためにはどうするかを手ぶらで、中央と話ができる機器を開発しているのを知り、いろんな言葉を日本語ではなんていうか聞かれたのです。その2-3年後、なんかの機械展示で、日本にやっぱり進出していて、一日もらった50ユーロは無駄じゃなかったと思ったものです。

その5年後くらいになりますか。今画期的な商品がもうすぐ世にでることになりそうです。

「ili」というウェアラブル翻訳デバイスの登場です。今は旅行会社向けのレンタルとしてしか
登場していません。昨年この存在を知り、自分もほしいなぁとコンタクトはとりましたが、
やっぱり当初の予定通り、旅行関係でノウハウを蓄積するみたいです。一番需要ありますもんね。

興味のある方はリンク張ってます。

これで、ちょっとだけ話せればいいという日本人は全く勉強しなくなるのではないかと思います。
日本語添乗員の価値も下がるかも。 でも一方できちんとした英語を話さないといけないビジネスをする人は、そういった人たちになんで今の時代に英語勉強するの?と思われながらキープしないといけず、Motivationを維持するのが難しくなるのかもしれません。これまでは、自分よりできない人から優越感を得ていたかもしれないのに、そういったことが出来なくなる?からです。 これからは、気づいたら英語も話せる環境にさらされていた人しか英語を勉強しにくくなるのかもしれないと
思いました。 へたくそな自分は損をする側だろうなぁは思いますが、高齢になってもういちいち英語で話すの面倒だなと思ったときに使用したいと思います。

2016年11月4日金曜日

タイトルが興味深い(武田 真治の本に激似)! 留学本「優雅な留学が最高の復讐である」の紹介

 
留学本の紹介なのですが、タイトルがよくわかりませんが興味深い響きがあり、購入してしまいました。 冒頭近くにかかれいているように「優雅な生活が最高の復讐である」という本へのオマージュらしいのですが、それもはっきり言って「?」でした。有名作品のようですがリンク貼っていません。

とにかく、留学を薦める(多分)作者が、なにがいい、なにがよくないかを語る上で、ちょっと斜め目線(斜め上でも斜め下でもない、水平方向からだそうです)で客観的視点である、メタ的に語った本ということになります。
 この作者は以前自分が留学していたときに存知上げていて、

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論

とかを書いている、長期に研究留学でアメリカにいらっしゃった、成功者の一人なのですが、最近になって三重大学の教授になっているのを知りました。留学で長期に研究していた方としての一つの理想的キャリアデザインなのかもしれません。 

いろいろ考えさせられましたが、私見としては、留学はよくいうところの「努力と成功の関係」の”努力”に置き換えられそうな気がします。 ”努力をしたほうがいい。かといって努力は必ずしも報われない。だけど成功したひとはかならず努力している。”という、主語履き違え作戦で納得させる”努力”となんら変わらんのではないかと思うのです。はい、
「留学はしたほうがいい。かといって留学したからといって報われるわけでないよ。だけど成功したひとのほとんどは留学している」 という感じです。

”稀少性を上げる”というキーワードも、留学の効果であることは、同意できます。 わかりやすい指標の一つだからです。 ”え、お医者さん、すごいですね”の ”医者”が”留学”に変わっただけですが、なんとなく説得しうる文章になります。 ただ、一方で、目次の章にもあるような、稀少性をあげるためにか、「やりたいことのない「普通」のあなたに留学を勧める理由 」という風にまで薦めてほしくはないと思いました。 ”明確な目的を持たない人こそ留学すべき”とも書いています。 

反対です!(笑)

医師が留学する時期はもう30、いや35前後ぐらいの年齢になっていて、そんな年齢なのにそう薦めるということは、まだまだ医師が共通リテラシー、金融リテラシーが低い職種であることを体外的にも知らしめていることにもつながるので、ちょっと一般論としても反対のスタンスをとることにしました。奨学金をもらえた人であってもある程度のお金は減ることは事実として受け止め(私見としては、海外旅行にお金を使える人は、海外生活にもお金が必要は理解してもらえると思います)、
なおかつ、少しでも興味がある人で、躊躇している場合に限って薦めてあげるのがいいのかもしれないと思います。みんな行ってしまったら、それこそレッドオーシャンになりますよね(無謀な人がすくないのでレッドオーシャンにはならないでしょうが)。

納得がいったところとしては、やっぱり”留学はプロジェクト(期間終了が決まっているイベント)である”という認識でしょうか。とにかく日々の生活とは違う何かをすることが役に立ったり為になったりするのと同じように、特にこれで絶対何かを勝ち取れるわけでもないし、一方で死ぬわけでもない(本にも”命をとられるわけでもない”と書かれています)、このプロジェクトを楽しんだらいいのではないかと思い、ここでこの文章を終わりにします。

なぜ、この本を紹介したかったかいえば、以下に同じような名前のタイトルで本を書いている芸能人を発見したから。 さすがに作者はこの事実(オマージュ作品としては2つめとなってしまう)を知らなかっただろうなと思います。

2016年10月26日水曜日

いい本だ!「科研費 採択される3要素: アイデア・業績・見栄え」 ハウツー本は購入すべきだ

今回は、科研費についての具体的な書き方が書かれた本を紹介します。

科研費 採択される3要素: アイデア・業績・見栄え

 まず科研費については、ご承知の通りですが、「科学研究費助成事業(科研費)は、人文・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的資金」であり、ピア・レビュー(専門分野の近い複数の研究者による審査)により、独創的・先駆的な研究に対する助成を行うもの」になり、大学教員であれば、挑戦すべき研究助成です。

今年度末で、運がいいことに助成を受けていましたが、来年度に向けて新たに挑戦しなければいけない立場であったので、、今年発行されたのは、とてもラッキーでした。 以前にも科研費のHow-to本は出ていることには出ているのですが、基礎研究の方、工学系の方でした。
今回は医師で外科系の先生が執筆されているので、書かれている内容も少しはわかるという
ところがいいです。

しかし、とんでもなくすごい方で、名古屋市立大学理事長・学長という役職で、泌尿器科学を専門とされておられ,そのご業績に対して紫綬褒章も受賞されています。細目(泌尿器科)の中で、5年間の採択件数が全国1位であることが文科省のホームページで公表されたというのが著者の特徴の1つとして載っていました。
上図は、序章に書かれている表ですが、ぶっちぎりです。ぶっちぎり。
旧帝国大学がほとんどをもっていくといわれるこの研究費も、こんな表を見せられるては、俄然頑張らないといけないなぁと思います。

また、申請書の書き方の添削事例がとてもよく、どんな風によくなっていくかというのを、添削前後というカタチだけでなく、Hop, Step, Jump的(本当にこれらの単語が使われています)によくなっていく過程もみることができます。

他の研究助成の申請でも役に立つこと満載でした。

こういった類の本を否定する人もいるかもしれませんが、私は完全に肯定派です。 なぜなら、読むだけでメリットがあるという見方以外に、もう読んだ競合達は、悪くてもこの水準を達成してくるわけです。 論文と違い、助成金獲得は競争なので、役に立つ本イコール競合を超えるための最低限の本という扱いになります。獲得するためには、さらにプラスアルファが求められるので、質のいい本が出たということは、かなり大変になるぞということと一緒だということに気づきました。

今、医学書院のサイトみると、「品切れ中」! 予想通りです。











2016年10月24日月曜日

3D プリンティングは今や”Uber”、”Airbnb"みたいです。 ”3D Hub”を利用して思う、国内外格差

 以前から自分は、整形外科領域における3Dプリンタの可能性を大いに期待する医師の1人ですが、それに関連する情報です。

整形外科は、ものづくりと相性がいいと思う理由としては、具体的に
「実物大臓器立体モデルによる手術支援」とか、実際に医療応用の実際があるから、興味をもてる分野です(これについては、また後日書きます)。

他の外科医と違って、整形外科医のいいところは、単に悪いところ(ガンとか)を取り除くのでなく、再建、置換をテーマに扱えるところだと思っているのですが、これについて最終、どういう形に落ち着くか、どういう形で患者さんをなおすか、のために3Dプリンタは使えると思うのです。

そんなとき、3Dプリンタを購入するということが、ホビーレベルに下がってきたことによって、インフラが整備されつつあることを知りました。

3D Hub
というサイト。

個人的に3Dプリンタを持っている方が、あるサイトに登録する。
そのサイトにはモデルを作ってほしい人が、アクセスして、モデルをアップロードし、どの個人所有者にお願いするか、を選べるという形になっています。 料金も選ぶ材質や、完成日数とかによって変わります。

これは、やる気になれば、ストックビジネスにもなりうると思います。日本では、まだ東京にしか登録がない状況です。

でも、安くなってきた3Dプリンタを購入して、自分もという気には今のところなりませんし、
上のいい印象と全く正反対の意見ももっています。

安くなった3Dプリンタが全く使えない可能性があるところです。

先日、キックスターターで購入した3Dプリンタの使用をあきらめました。 3 in One 機器として、注目を集めていた代物で、以前も紹介したことがあります(以前の記事→リンク)。

理由は、始まるまでにエラーが多く、それに対処する方法が、勘ですすめないといけないという状況だからです。完全に時間のロスをたくさん経験し、最終的に上のようなサービス使ったほうが
いいなぁと思ってきました(海外では、5万以下で一台購入できるくらいなのにです)。

驚くべきことに、このあたりの価格帯の3Dプリンタのレビューをみると15-20%は、5星中1つであり、苦情がたくさん書かれているので、それぐらいのクオリティーであることを知っておいたほうが
いいかもしれません。

まだ少し思考錯誤が続きます。







2016年10月22日土曜日

10年くらい前の記事でも役に立つ。 人の良さが伝わる、 慶応大学 眼科 坪田一男教授 の 医師将来パターン 5つ

 時々なんでこんなことしているのかという行動をとるとき、なんとなく自分の次につながるなにかがあると思っていますが、先日ふとしたことで、丁度8年前に留学していた時代のHDの中身をみる機会がありました。 調べること自体は対したことなかったのですが、「For Future」と書かれていたフォルダがあり、その中に面白い記事を見つけました(ときどきこんなフォルダを作ってためておくと、結構それを実践していたりするので皆さんも作ってみては?)。

なんで眼科の先生の記事をとっておいたのかと思うと、眼科医師のパターン 5つ が紹介されたあったからと思います。しかも慶応大学眼科医局員のおよその割合だそうです。
またおよその年収かかれていました。

10年前でも

1) 大学病院に残り世界のライバルと競争する(20%)
1200-1500万

2) 市中病院でがんばり、患者さんに尽くす(30%)
1200-1500万

3) 研究職について新しい治療法を開発する(10%)
  800万ー1800万 ベンチャー起業もこの中に

4) 開業して自由に羽ばたく(30%)
   1500-5000万

5) 2足のわらじをはく (10%)
   親の企業を継ぎながら眼科医も 
   週1-2回のみ勤務してえ人生を満喫
   (他は仕事だったり、家庭だったり)

   それぞれみたいで、詳細なし。


5)が10%もいるのかと思うと、この辺は整形外科と違うのでしょうが、
  整形外科医も願わくは5)の推進でしょうか

テンションあげあげで、文章よんでいるだけでパッションを感じました。

調べると、だいぶと古くに研究とか留学とかの本かかれていることに気づきました。
これらの本でも楽しさが伝わってきますし、キャリアデザインについて学べる本でした
(きっとこの情報をゲットするためにHDをつないだのだなと思っています)。

また近々改めて紹介するとして、今回は、記載だけしておきます。
はっきりいって表紙で損しているなぁと思いました(実際この本表紙は知っているのに
表紙が古そうで中身を読まなかった気がします)が、中身は、
単に教授になる話でなく、どうやって自分の活動の場を広げていくのかなど、
広げていない、医療現場のみで終結しているがそれではいやだと思っている先生に
役に立つと思います。




  



2016年10月20日木曜日

緻密だ! ある整形外科 教授 募集の書類内容

新研修医制度のため、医局地盤がゆるみ...等の話は昨今、聞きなれた話ですし、そのため教授の地位は危うくなり、とか書かれていますが、フラッとみたサイトでの、ある大学の整形外科の教授への応募書類を見つけましたので、勝手に紹介です。

1.送付頂きたい書類
(1)推薦書 1部(別添用紙による)
(2)履歴書 1部(別添用紙による)
(3)業績目録 1部(別添用紙による)
(4)教育歴及び教育に関する抱負 1部(別添用紙による)
(5)診療実績の概要と抱負 1部(別添用紙による)
(6)診療実績表 1部(別添用紙による)
(7)研究の業績概要と抱負 1部(別添用紙による)
(8)科学研究費補助金・各種研究助成金等交付状況 1部(別添用紙による)
(9)手術実績一覧表 1部(別添用紙による)
(10)手術実績集計表 1部(別添用紙による)
(11)手術記録コピー 代表例10例 各1部
(12)論文別刷 主な論文別刷 10篇以内 各3部
総説があれば2篇以内 各3部
(13)手術ビデオ(DVD) 
「専門とされる整形外科領域で、かつ、自ら執刀した手術について2件」編集版(30分)、無修正版 各2部
(論文別刷、DVDは選考終了後、返送致します)



はっきりいって凄まじい! 一般的大学の教授募集要項の何倍も煩雑な気がします。特に最後のほうの、手術実績一覧表とか、集計表とかから始まり、「自ら執刀した手術についての2件」編集版、無修正版(無修正って...)まで。 
やっぱり求められるものが、教育、診療、研究と多彩です。 現行の教授先生も、自分でおっしゃっているように、教授になるまでにたくさんの専門をお持ちですし、学会でのイメージとは異なり(失礼)、科研費を毎年のように得て研究していたことを知りました。

ここでのまとめ

ここまでしても教授選で勝ち上がらないとなれない、整形外科教授、というのは大変な職で、
冒頭のようなうがった見方をせず(自分はそれほどそんな風に見ていませんが)、やっぱり尊敬に値する仕事ではある、と思います。

余談:ついでに自分の母校関連の大学での募集要項を載せておきます。違いが顕著です。

応募書類
(1)履歴書(写真添付、所持する資格を記載)(本学指定の様式のもの)
(2)教育・研究業績書(競技歴・指導歴等を含む)(本学指定の様式のもの)
(3)主要な研究業績(著書・学術論文)5点の別刷り又は複写したもの
(4)教育歴がある場合、現在までの担当科目の概要、実務の概要(A4用紙1枚)
(5)「OOOOOO学に関する教育と研究に対する理解と抱負」について(A4用紙1枚程度)








2016年10月19日水曜日

”研究の進め方”、”論文の書き方”本 の今年一番 すごいなぁ,佐藤 雅昭氏シリーズ②

前述の、東京大学呼吸器外科講師の 佐藤雅昭 先生の姉妹本を読みました。

欲を言えば、1冊にまとめてくれればと思いましたが、Q&A形式でささっと読めるないようです。

実際に論文を書いたことのある人でないとわからない、かくも論文を書くのは大変な作業であるということがきちんとわかるだけでなく、いきづまるポイントでの対処の方法が書かれてあって大変参考になります。

論文を書くでは、以下のQがあります(一部)。

Q7、Q8、Q11は以前に紹介した、

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

にも書かれているごとくですが、
Q10など、完全に見透かされている気がします。

最後の方のQ38では、
書き上げたはずの論文が放置されていないか? 
まで、親切丁寧に心配してもらえます。 自分で書いて、自分の判断で投稿するレベルに至らない場合、どこかのタイミングで上司の先生にみてもらう必要がありますが、上司先生も忙しく添削、校正を依頼するのは容易ではありません。どうやって対処していくかの方法も書かれており、苦労されたときのことが書かれているようで共感(?)がもてました。
一番トップの先生にみてもらわないという方向でハンドリングした自分の過去を懐かしく思いました。


こちらは、「なぜ研究....」の方の抜粋ですが、 Q34はあきらかに前述の「なぜ論文...」のQ16ですね。 それはおいておいて、大事なのはQ31だと思いました。

これは、研究留学などでも考えておかないといけないことで、新規で立ち上げで何かを新天地で行うのは、結構リスキーで、うまくいかないことがたくさんあります。そういった中、解析すれば、なにかしらの結果を考察できる研究など、メイン、サブの2構成で研究を進めていってバランスを図るというのは大事だと思っていましたが、この先生も主張されていて安心しました。
他、将来像的にQ36,Q38,Q39などを考えないといけないことも、どうやって研究を自分のキャリアに取り組んで、将来の自分をデザインするか、のために役立つ項目だと思います。


まとめ:
1つの内容が、とてもコンパクトにまとまっているので、読みやすく、今から研究をする、論文を書いてみるっていう先生にはいい本かなと思いました。

関連記事(自分ブログの):






2016年10月17日月曜日

遠隔診療 メドレー のオンラインセミナー聴きました。 

先月に案内しておきながら(クリック)、自分は都合がつかなくて参加できなかった、遠隔診療についてのセミナーが今月もありましたので、参加しました。

たった今、セミナーが終わりました(あー眠い)。セミナーの内容と自分の感想です。

今回の内容は、
■セミナー概要
【タイトル】導入医師が語る、遠隔診療の実際
【日時】  2016年10月17日(月) 19:00~19:30


【概要】
・今なぜ遠隔診療が話題になっているのか
・遠隔診療ソリューションCLINICS概要
・CLINICSデモンストレーション
・導入医師へのインタビュー

でした。 ベースになにも持たない場合、興味があっても、初回対面で行わないといけない条件があるので、通常の診療体系にこの遠隔診療を組みこむというのは、もともと開業している医師でないといけない、というところが気になる点でした。

確かに、そのシステム自体は便利そうで、患者にとって、例えば定期的診察で、薬もらいにいくだけ、とかの場合は、予約とるだけで、病院にいかなくていいので、いいのかもしれないと思います。

遠隔医療を導入することによって、通常であれば取れる加算がとれないので、他のところで、金額をあげる仕組みをしないといけない、となってました。 利便性と引き換えに金額を上げられるわけですので、急に診療報酬改訂で、金額をあげられる項目の上限が設けられると、破綻してしまうリスクもあるかなと思いました。

しかし、はじめることによってわかる面も結構多いのだなという印象で、きっと否定的に捕らえるのは損かなと、導入できる診療科、専門分野ははじめてもいいのかなと思いました。

最後に気になったのは、導入医師のクリニックで勤務している医師が、ここの会社に所属している医師であったり、この医師がそもそもこの会社のアンバサダーだったりとするので、こういったセミナーについても、学会同様”利益相反”的なコメントが必要になる、と文句を言う方も今後はでてくるかなぁと思いました。

もう一個は価格設定ですね。インフラはインターネットを使うわけなので、そこは差別化できないと考えると、携帯電話会社のように、価格競争がでてくるのかもしれないなぁと思いました。システム自体のソフトウエアでの差別化ができるのでしょうか?

これから開業する先生方は、こういった形態をとるクリニックも競合として考えないといけなくなるので、集患シミュレーションとかますます難しいのではないかと思います。が、差別化できれば、患者を全国的に考えることも可能となるので、医療のしくみが変わるターニングポイントになりうると思いました。


2016年10月15日土曜日

アメリカの整形外科雑誌American Journal of Orhopedicsに自分論文引用されていた。 整形外科ロボット手術の過去・今・未来 特集にて

ちょい前のことですが、勤務先になにげにおいてあった整形外科雑誌、American Journal of Orhopedicsの表紙に目がとまりました。


The American Journal of Orhopedics という雑誌で、少し商業チックだと思いましたが、Impact Factor がついていて、0.66 (ちなみに日本整形外科学会の英文誌は、最近下がり、0.936)でした。

普通の英文雑誌が地味なので、ビジュアルに訴えるものもあるのだなぁと感心しました。が、気になったのは、写真にある、Robotic Assisted Arthroplastyといって、整形外科領域のロボット手術の特集が組まれていました(日本では無理な企画でしょう。関連過去リンク)。

パラパラとめくりますと、10年ぐらい前の自分の論文がしっかり引用されていました。
以前紹介しました、Mendeley という自分の論文の引用数とか調べてくれるサイトで調べますと、
過去17回の引用で、自分の論文の中では、これでもまずまずな感じでした。

あー自分のが載っている、外国の雑誌なのに~!、とか感動するのは、論文書くメリットだと思います。

最後に論文をこれから書こうとする方へ鼓舞する記事(鼓舞しておきながら有料ですが)載せておきます。

英語論文書いている先生方にインタビューしました!


2016年10月14日金曜日

参考になった研究本! 東京大学 呼吸器外科医師 佐藤 雅昭氏 の活躍 

先月、結構日本語の本を久々入手しましたので、潤っています。英語の本で得る知識は、日本で発行されていない場合メリットがとてもありますが、同じ内容で日本語で吸収できるのなら、そのほうが手っ取り早いです。

今回は、誠に勝手ながら標題にあります、東京大学 呼吸器外科医師 佐藤 雅昭先生の執筆された本を紹介することにします。 これらの本を読むと、他ごとするより研究に没頭する方が幸せかと原点回帰させられそうです。 しかし、この好きな研究をしながら、お金も自然と稼げる仕組みというのはまだまだ自分では難しいです。

勝手に尊敬している先生の中で、「杉本真樹」氏(昨年直接話せて感動→リンク)がいますが、あんな風に病院、大学以外で活動するのが理想ですが、その先生も今月、本職を非医学部教員としておりますので、自分も大学教員としての足場を固めないといけないと思うようになりました(といっても僕の場合、今のところ目指すハードルが高くない、のも問題だが)。

なので、研究の話を今回することにしました。
話を元に戻しますと、この先生、平成11年卒で講師、もっと上の先生が助教でいるのに、というところから、すごさを感じました。また、わざわざカナダの大学院でPhDを取得しています。その先生が研究本を書く、というのは妥当なロードマップだと思います。

”流れがわかる”シリーズの本が3冊あって

流れがわかる学会発表・論文作成How To 改訂版 ―症例報告、何をどうやって準備する?
国際学会発表 世界に伝わる情報発信術指南 流れがわかる英語プレゼンテーション How To

これらは、初めて日本での学会発表や国際学会発表する場合にいいかなと思います。

3つめは、


になります。

この3つ目が、研究と留学のバランスがいいかなと思います。

なか身!検索でも見れます部分に、

というのが、あります。どれかにあてはまれば研究をすべきでは?とすすめてきます。
こんな感じで、研究について興味をもってもらうようにする書き方は共感がもてました。

というのも新研修医制度導入で、医局に入らない医師が多く、そういった医師が、ふと研究の道に興味を持っても、適切なアドバイスをもらえる環境にないのだという事実も、予想はできましたが
衝撃的事実かもしれません。

 大学人としての義務とか研究費獲得などの承認欲求のための研究ではわかりませんが、研究活動がなければ医学の発展、医療の発展はなく、折角ハイスペックで受験戦争を勝ち抜いてきた最後が、ルーチンワークに医療をすすめる、最新情報は外から、だけでもやっぱり寂しい気もします。なので、この先生のいうところの、研究活動を、自分の仕事に組み入れる姿勢は失くさないようにしようかと思いました。

この本についての続編とか、他の本も、また機会があれば紹介したいと思います。




2016年10月7日金曜日

海外ウエビナーを久しぶりに聴いて

以前もWebinar(インターネット上でのプレゼンテーション)について取り上げたなぁと思っていましたら、もう3年も経っていました。

リンク

大して成長していないことを感じます。
でも今回取り上げたい理由としては、プレゼンテーターは、韓国の研究者でした。

運動解析のソフトウエアと、韓国のメーカのコラボレーションというのがその話の流れですが、
このメーカ、韓国Domestic系の会社で、以前韓国に国際学会があったときに、
そんな会社もあるのだと知りましたが、ちゃんとそこから全世界展開している運動解析の
会社とコラボレーションしているので、すごいなぁと感じました。これ、日本の会社ではあまり聞かない話であり、そういった会社が日本からも出てくることを期待しています。

動作解析の会社はANYBODYです。 スタンフォードで開発されたOpenSimのパクリのように
見えるのですが、利点はあるのでしょうか?




2016年9月27日火曜日

海外留学や国際交流のメリット オープン系のソフトウエアを知る

 先日自分主催の国際交流的イベントを行いました。これは、所属している大学の学生、教員を留学先に行ってもらい、研究内容を把握してもらうというのが概略です。
 
 これ自体大変意義あることのように思いましたが、さらに意味あるメリットがありました。プログラムの中で研究に使われているソフトウエアでオープン系、つまりフリーで手に入れることができるソフトウエアの紹介も含めてもらいました。

 よく学会などでは完成された画像が示されていて、それをどういうステップで知るかがわからないことがあります。どれだけ面倒なステップを踏んでいるかは行った研究者しかわからないのです。
また、そもそもソフトウエアの存在すらしらないことも多いです。論文に含まれている情報だけでは
そこにたどり着けないのです。しかし、説明を聞く機会があると、ダウンロード先もわかるし、チュートリアルまで作成してあったりということもわかりました。これは英語で書かれているからたどり着けないということもあるかもしれないなと思いました。

 そんなわけで、ドライ系の研究をしている場合、有効なフリーソフトウエアを使用できる環境を自分のところで整えるのは非常にメリットがあります。そこをプラットフォームに共同研究をつづけられたらいいなぁと思いました。

毎年高いライセンス料を払うことはもちろん開発側の努力を尊重することになりますが、いろんな理由でオープンフリーになっているソフトウエアを見つけ出し、それを見つけだすことも研究コストダウンの観点からは大事であると思います。


2016年9月19日月曜日

国際学会はミーティングの場として利用しよう  W0RKSH0P 的Cafeの紹介

先日、海外の学会に参加してきました。学会に参加する日本人の先生もちらほらおりますが、
今回は、そういった先生方との飲み会とかには参加せずに、自分でミーティングを企画しました。

理由は一つのテーマで話を展開させていく場合には、その立場の先生だけをおよびしないと話がまとまらないということで、今回はあるテーマで海外留学した、もしくはされた先生だけで集まるという
企画にさせてもらいました。

そこで、本当はカフェのようなところで話をしたいが、スペースを確保できるかわからない、また貸し会議室なんてのがあるのかないのか、あっても、食事はどうするか、など場所に悩みましたが、やっぱり、その国で一番物価が高いだけあります、そんなカフェがありました。

ワークショップ カフェ (今回リンクはありません)

都心に広いスペースを確保し、席の確保をして利用します。

事前に予約でき、完全にクローズとのスペースもあれば、少しオープンなところでの
数人用テーブルとか、いろんな用途に分かれています。
Privateゾーンでは10名ほど確保できますし、セミナーを行えるスペースもあるようです。

飲み物もカフェというくらいですから、コーヒーだけでなく、サンドイッチ、サラダなども注文できます。

そのカフェのなかにいるのに、携帯のTextで注文をすることもできます。

ミーティングルームは、インターネットは完全完備、電源もありますし、プロジェクタもつなげられるところもあれば、ホワイトボードまで。

とにかくすごかったです。

ミーティングでは、臨床っぽい研究をヒントに、症例数だの、日本との違い、研究の内容など突っ込んだ話ができました。


追記
他もう一個大事なミーティングをしました。ヨーロッパの研究者とアメリカの研究者を学会会場で引き合わせるということもしました。が、こちらは会場がホテルであったこともあり、廊下の行き止まりの片隅になぜか椅子がつんであるところを発見。そこで椅子を輪にして、ミーティングしました。
コーディネータ的役割であまりメリットないのですが、お土産のベルギーチョコでよしとすることにしました。



2016年9月13日火曜日

ProPulica これを見ると米国医師と日本の医師の置かれる立場が違うなぁと思います。

偶然発見したサイトなのですが、面白いサイトを見つけましたのでシェアを。

「ProPublica」

といいます。

内情も知らないですし、そのデータの信憑性もわかりませんが、とにかく下記サイトに行くと、

アメリカ医師のライセンスフィーとか、の額がわかります。

クリックでリンク)


整形外科医師の給料は、安くても2500万であると、聞いたことがあります(米国有名S大学で)。

でもそれ以上にロイヤリティーとか、講演料もすごい。

副業などを考えることなど(いやそもそもロイヤリティーも副業の1つに分類されますが)、

ないのかもしれません。

勝負の世界がきびしいか、それほど厳しくなくて、中間層としての取り分をもらうか、

まったく違う人生かなと思います。


2016年9月10日土曜日

遠隔診療の相談 株式会社メドレー 躍進中

 以前、遠隔医療のシステムを開発した会社とちょっとだけコンタクトを取った話をしました(リンク)。またしても日経メディカルですが、そこの主催のセミナーの案内がありました。 医師、他東大出身でチームを組んでいるこの会社、きっと伸びるのではないかと思います(根拠なし)。

【 セミナーでお話する内容】

★ 遠隔診療を実施するにあたっての法的根拠
★ 遠隔診療を実施する際の診療報酬や具体的な運用方法
★ 遠隔診療と相性の良い診療科目や疾患例
★ 遠隔診療ソリューションCLINICSのデモンストレーション
★ すでに遠隔診療を導入している医療機関における活用事例

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【開催概要】

■ 日 時:2016年9月12日(月)19:00~19:30
■ 会 場:オンライン(インターネットに接続する端末が必要となります)
■ 参加費:無料(事前にお申し込みが必要です)
■ 主 催:株式会社メドレー
■ 詳細・申込はコチラ: http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_279132_--_8484_--_2
                      (50Exp進呈)

だそうです。自分はあいにく出張中で多分見れないと思うので誰か教えてほしいなぁと思います。


第90回日本整形外科学会学術総会 に ひさびさ演題提出して思う国際化(できていない)

 今年は、臨床的もちネタの少ない中、どうやって布石を作るかに少し時間をとられています。論文を書けばいいのでしょうが、なかなか。そんな中、モチベーションの維持には、とりあえず「学会発表のための抄録作成から」というのが、いいのではないかと思います。

今回は、この日本整形外科学会総会にチャレンジしました。 かなり久しぶりでした。 採択演題の質は、他の整形外科の学会よりは高くいいのでしょうが、結構オーソドックスなもの、確かな症例数のあるものでないと採択されないので、実験的な挑戦、マニアックなものはあまり採用されないので、自分としてはいささか敬遠気味でした。

でも、やっぱり演題抄録提出締め切りが延びないこともあって(9月9日)、集客のために締め切りを延ばさなくていいということがいえるので、クオリティーは担保されていると思いました。

今回は、英語で抄録が完成していたら1時間で完成できることが確認できました(当然に二重投稿にならないようにはしています)。まだ日本語でのロジックな文章作成の能力は落ちていないなぁと思います。
ちなみに、英語は先のORSのものですが、これも1日書けたら80%は作成できました。

でも、本題の国際化に関してですが、下記のように著者名でひらがな入力を強要されました。
 共同研究者が外国人なので、半角英語で入れたかったのですが、スルーしてもらえませんでした。しかたなく、例えばAndyを”あんでぃー”のように入力すると、OKに。 
国際的な研究を想定する場合、英語抄録しかだめだったのかなぁとも思いますが、日本人が主で、外国人が共同演者になることもあるし、今回のような場合もあるので、ここは想定しておいてほしかったなと思います。

2016年9月8日木曜日

一つの理想 「外科医なら基礎じゃなくて手術で論文を書け!」日経メディカルから

 時々しか読みませんが、気になった日経メディカルからの記事を取り上げます。 

日本赤十字医療センター院長 幕内雅敏氏のインタビューの記事なのですが、東大卒で、
国立がんセンター病院手術部長をしている時期に、技術力をかわれて信州大学第一外科教授併任(43歳!)、とまぁ生粋の外科系の先生です。

「基礎に行って論文を書く人がいるけど、なんでそんなことをするの?」というように憂いていました。「基礎に行って論文を書いちゃいかんとは言わないけれど、その評価は外科的論文の10分の1ぐらいのインパクトファクターで評価すべきだと思う」とまで言われていました。

整形外科の場合、手術治療だけでなく、内科的アプローチもいっぱいあるので、手術、手術と思わなくていいとは思いますが、突き詰めて、どうなったら手術治療の向上が望めるのかを常に考える、手術手技にフォーカスをあてる研究も、一つの王道だと思うようになりました。

こういったことを考えると、やっぱり留学は基礎でなく、「臨床(っぽい)研究留学」にフォーカスするのは悪くないと思います。

関連記事
「臨床(っぽい)研究留学」っていうのもあるよ! レジデント・医学生向けの情報サイト、”レジデントスクウェア”への一意見

「臨床(っぽい)研究留学」の参考サイト 整形外科医 編


「臨床(っぽい)研究留学」の参考サイト 心臓外科医 編



2016年9月7日水曜日

あるもんですね、 「アメリカ医学研究留学者の専門サイト」 リロパックサービス

 現在、知り合いの先生(医師)の相談に乗っていますが、自分の経験したような問題に直面しており、留学準備の煩雑さを感じます。
 そんな折、標記のサイトを発見しました。

アメリカ医学研究留学者の専門サイト

研究留学といっても、医師を前提にしていて、なおかつポスドク期間あたりにフォーカスを充てているような感じです。

サービスとしては、住宅斡旋サービス、日常生活電話翻訳サービス、ビザサポートサービスなどがのっていました。

アメリカでポスドクをされる方の心得 Index なんてのもあり、ケースバイケースではあるものの全く知らない状態だった場合、概略を知るにはいいと思います。

有名どころの研究機関(13機関を網羅)では、賃貸情報とか、日本食スーパーとかの情報もあるので、自分が行くところと合致すれば結構有難いかも。

でも、この準備期間あたりで悩む時期って言うのは、日数換算で考えても多分1ヶ月もないと思います(なのでこれでビジネスになるのかな?なるなら結構な金額なのでは?と考えさせられました)。

行く場所を決めるとか、相手先から連絡がないとか、もんもんとせねばならない時間とかのせいで結構時間がかかるというイメージがあるだけかもしれません。 早く返事こないかなぁ、なかなか返事こないなぁとかいうことのみに時間を割くなら、1週、2週と決めて、それを越したらしつこいと思われようが連絡する、っていうスタンスが大事かなと思います。

もっと大事なことは、留学してからのほうだと思います。研究の内容をつめておく、これがうまくいかなかったら代替案は?などこっちに時間を使うほうがいいかなと、結果論的に思います。


「広がる博士の活躍」 医学博士も関係あるかも

一般的には、日本において(日本においてだけです)は、医学博士の価値は低く、「足の米粒」と揶揄されますが(足の裏なので、きになるので、とりたい。しかしとっても食えない(役に立たない))、

海外での価値はそうでもないですし、むしろ尊敬されます。

そんな中、アカデミックのポジションを募集しているポータルサイト(これだけがメインではありませんが)、

JREC-In (Japan REsearch Career Information Network) portal (リンク


”広がる博士の活躍”(リンク)があります。

医学博士というわけではありませんが、別にアカデミックポジションをとるためでなくても、博士を取得した後の活躍の方法がいろいろあることがわかります。

ご参考に

(余談:今もどうかしりませんが、博士取得がないと、病院の部長職につけないと聞いたことがあります(大きいところのみかも)。だからとっていない先生から、自分は部長にはなれないので、他の道を探す、といった話(実際独立してセンター的病院開業)も聞いたことがあります)




2016年9月3日土曜日

整形外科 英文雑誌 Impact Factor (インパクトファクター)  改訂(チューンナップ)しました!

そもそも対した内容でなかったのに、結構引用されるページが、

整形外科 英語論文 雑誌のインパクトファクター上がっています。 筆頭論文14個目

だったのですが、内容はいまいちで、中をいじったのが今年の初め。
しかし、
①そのページ今見返すと、綺麗なページでない。どこにあるかわからない。

②また引用した、
「Journal Ranking on Orhtopedic and Sports Medicine」では、
Scimago Journal & Country Rankがベースである(正確にはインパクトファクタではない)

ということで問題がありましたが、やる気になりました。


先のランキングのサイトは下のようになっています。

この順に調べていきました。30位まで


1. American Journal of Sports Medicine 4.517
   (URL: http://ajs.sagepub.com)

2. Journal of Bone Joint Surgery America 5.28(2014/2015)
   (URL: http://www.scijournal.org/impact-factor-of-J-BONE-JOINT-SURG-AM.shtml)

3. Journal of Bone Mineral Research 5.622
   (URL: http://onlinelibrary.wiley.com/journal/10.1002/(ISSN)1523-4681)
   
4. Sports Medicine 5.579
    (http://link.springer.com/journal/40279)

5. Skeletal Muscle 3.5
   (https://skeletalmusclejournal.biomedcentral.com/)

6. Bone joint journal 1.64
   (http://www.boneandjoint.org.uk/site/about)

7. Arthroscopy the journal of arthroscopic and related surgery 3.724
   (http://www.arthroscopyjournal.org/)

8. British journal of sports medicine 6.724
   (http://bjsm.bmj.com/site/about/)

9. Journal of Arthroplasty 2.515
   (http://www.arthroplastyjournal.org/)

10. Exercise and Sport Science Reviews 4.451
   (http://journals.lww.com/acsm-essr/Pages/default.aspx)

11. Journal of Shoulder and Elbow Surgery 2.289
    (http://www.journal-database.com/journal/journal-of-shoulder-and-elbow-surgery.html)

12. Clinical Orthopaedics and Related Research 3.127
    (http://www.springer.com/medicine/orthopedics/journal/11999)

13. Medicine and Science in Sports and Exercise 3.54
   (https://www.researchgate.net/journal/1530-0315_Medicine_and_science_in_sports_and_exercise)

14. Acta Orthopaedica 3.54
   (https://www.researchgate.net/journal/1745-3682_Acta_Orthopaedica)

15. Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle 7.413
   (http://www.springer.com/medicine/internal/journal/13539)

16. Osteoarthritis and Cartilage 4.165
   (http://www.journal-database.com/journal/osteoarthritis-and-cartilage.html)

17. Knee Surgery, Sports Traumatology, Arthroscopy 3.097
   (http://www.springer.com/medicine/orthopedics/journal/167)

18. The Journal of the American Academy of Orthopaedic Surgeons  3.055
   (http://journals.lww.com/jaaos/pages/default.aspx)

19. Foot and Ankle International 1.896
   (http://fai.sagepub.com/content/by/year)

20. International Journal of Sports Physilogy and Performance 3.042
    (http://journals.humankinetics.com/page/about/ijspp)

21. International Orthopaedics 2.387
    (http://www.springer.com/medicine/orthopedics/journal/264)

22. Journal of Science and Medicine in Sport 3.756
    (http://www.journals.elsevier.com/journal-of-science-and-medicine-in-sport)

23. Journal of Orthopaedic Research 2.807
    (http://onlinelibrary.wiley.com/journal/10.1002/(ISSN)1554-527X)

24. Spine 2.439
    (http://journals.lww.com/spinejournal/Pages/default.aspx)

25. Gait and Posture 2.286
    (http://www.journals.elsevier.com/gait-and-posture/)

26. Journal of Athletic Training 2.017
    (http://www.journal-database.com/journal/journal-of-athletic-training.html)

27. Journal of Hand Surgery 1.640
    (http://www.journals.elsevier.com/journal-of-hand-surgery-american-volume)

28. Knee 1.446
    (http://www.journals.elsevier.com/the-knee)

29. Journal of Biomechanics 2.431
    (http://www.journals.elsevier.com/journal-of-biomechanics)

30. Journal of Strength and Conditioning Research 1.978
    (http://journals.lww.com/nsca-jscr/Pages/default.aspx)

です。

引用先もつける豪華ぶり!!
そしてImpactfactorに基づくと、
1位から10位は番号で言いますと、
1 15
2 8
3 3
4 4
5 2
6 1
7 10
8 16
9 7
10 13
になりました。
聞いたことのない(失礼)、
15. Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle が一位でした。

これでしばらく皆様、整形外科雑誌インパクトファクタ 情報に困らないと幸甚です。

2016年9月1日木曜日

おすすめ本のまとめ 2016年度上半期

カテゴリーで”役立ち本を紹介するページ”というのがあるのですが、全く持って今一つでまとまっていなかったので、右のウィジェットでまとめてみました。

結局のところ自分のブログでは、普通から脱却するために、研究をする、英語論文を書く、というところをアイテムとして、医師の活動の幅を増やそうとしていることがわかります。 他の大勢がしない論文を書くということで業績を積み上げて、留学にチャレンジしたり(1回でなく2回も!)、本を執筆したり(今のところ共同でしかないが)、一般的でないキャリアチェンジもできることを示せています。

また、さらには、成功の範疇には到底はいらないのですが、特許を書いて、医療機器を開発したり、最近のビジネスマンなら手掛ける副業にもチャレンジするということができています。

これらの活動は自分のみでうんうん考えたわけでなく、一般的に購入できる書籍からのヒントでそうすることができました。

とりあえず10冊を選定しましたが、どうでしょう? 時々これもチューンナップしていこうと思います。

(しかし、これを作成するのに何回もアマゾンのエラーでへこみました。保存されないのです。
その対策としてはリンク上げておきます)

ロボット技術と医療 整形外科関連の現状

 先日の失敗の一環(?)ではありませんが、ロボットというキーワードが医療分野で多くなっているけど、整形外科医的にどうかと思ったので調べてみました。

 かなり前ですが、整形外科のロボット手術に貢献していましたが、今現状では、整形外科関連では、他の外科系と比べると体制的な面と環境的な面で劣っているというのが自分の印象です。他の外科系では腹腔鏡など内視鏡手術ということでひとまとめにでき、以前は開腹手術だったのが、小さな穴数箇所のみで手術できるようになって来ています。もちろん関節鏡も内視鏡ではあるのですが、他科と比べるとフォームが異なる印象です。

 ロボット手術に関して、腹腔鏡で有名なものとして da vinci(ダビンチ)があり、他科では大学病院でなくても導入されています。10年以上前、こんな大掛かりなもの絶対はやらないと思っていましたが、変われば変わるものです。このda vinciと整形外科手術は関節鏡手術であっても相性がわるいので、症例報告的なものしかありません(おそらく外科医の関節鏡を動かす範囲であったり、関節の位置を変えて視点を変えないといけなことが原因と思われます)。
今では、他科ではロボット手術認定医という制度があるのですが、当然これはda vinciの導入に関連した内視鏡学会が主導ですので、整形外科医は範疇にありません。

「股関節・膝関節整形外科手術ロボット:世界市場シェア・戦略・予測 2016-2022年」という市場調査レポートの概要(リンク)では、

「股関節・膝関節整形外科手術ロボット市場は、次世代ロボットデバイス、システム、および手術管理への装置の投入により、2015年に8,400万米ドルを上回り、2022年までに46億米ドルに達すると見込まれています。」
となっているけど日本はどうかなぁと思います。
今年の日本人工関節学会で、このレポートにある、
Stryker Mako RIO ® Robotic Arm関連のランチョンがありましたが、
参加する先生方は少なかったとストライカーの営業の方が行っておりました。

あと研究環境にも以前から課題があります。
(参考記事のリンク


手術関連ではそんな感じですが、リハビリ部門ではもう少し可能性を残しています。

今日の整形外科治療指針 第7版

の中で、ロボットスーツHALのことが取り上げられています。
また、これ診療点数がついています!
J118-4 歩行運動処置(ロボットスーツによるもの)です。

まだまだ整形外科疾患への適応へのエビデンスは十分とは思いませんが、
手術関連より導入は進んでいく実感があります。

介護ロボットとかいうキーワードよりウエアラブルロボットというキーワードで、
なんとかなじみやすく進んでいく感じがあります。



2016年8月31日水曜日

海外の登竜門的 国際 整形外科学会 ORS (Orthopaedic Research Society), いつのまにか投稿料がありますね 

 整形外科医が海外の学会に演題を投稿してみようと考えた時、難しめの登竜門として、
ORSがあります。米国基礎整形外科学術集会とか言う名前で、ある旅行会社が参加を募ったりしていますが、特別”基礎”というわけではありません。おそらく日本の学会に沿った訳し方になっていると思います。特に大学医局に所属して、大学院進学を選択した場合、おそらく研究内容をまとめるいい機会だからなどの理由で、演題投稿が上司先生から求められると思います。

 久しくこの学会から遠ざかっていましたが(その理由としては、上司的先生の存在がなくなったこと、アメリカ行くぐらいならヨーロッパに行きたいとかいろいろです)、今年は演題を投稿しました(が、症例数も少なく、くちゃくちゃなデータを1つの抄録にまとめたりしており難航が予想されます)。しばらく投稿していなかったのでいつからなのかわからないのですが、投稿だけでお金を取られるシステムになっていました。がーん
 このORS学会の雑誌で、誉高い Journal of Orthopaedic Research (JOR と略します、なぜ誉れ高いかといえばインパクトファクターが一番高かったりしていたからです(現在Impact Factor: 2.807)も10年くらい前は、雑誌投稿に1万円ほどの投稿料を取っていた時代があります。基本的に無給で対応してもらう、査読者へ
還元されるのかわかりませんが、学会費の高騰と合わせて研究発表するだけでも大変な時代になりつつあります。
 学会で発表があるからと、日々の臨床から脱出目的にいく場合、対価が気になるところですが(もちろん補填してくれる病院勤務ならいいでしょう)、なかなか休みがとれない医師の場合、通常の休暇以外のチャンスとして、行ける能力(金銭的でなく、Superviseなしに執筆できる能力)が必要かもしれません。 

2016年8月28日日曜日

バイオデザイン(医療機器開発デザインの名著)の重要人に会う約束を取り付けた!話

 基本的に自分のコミニュティ、ネットワークの構築は、いつも無茶かな?という程度のところから細い糸を手繰り寄せる方法をとります(なので、手繰り寄せれなかったものもあります)。

今回のつながりは、自分の中で結構大きいので、その報告をさせてもらいます。

今年度のはじめにバイオデザインという本を読む会に参加しました(そのリンクはクリックで)が、簡潔にいうと医療機器開発・デザインの本になります。

臨床の現場で、患者発であれ、医師発であれ、他発であれ、「なにか必要なもの」があってもいいのでは?というアイディアが出てきたとします。そうした場合どのように、進めて行けばいいのか(例えば、どのタイミングで特許をとっていくか、その後市場にもっていくか等)などが詳細なカテゴリに分けて説明がされている本なのですが、実はこの本の出発は、米国1、2位を争うスタンフォード大学で実践される、バイオデザインプログラムの教科書になのです。

イノベーションは、思いつきで進んでいくのでなく、各ステップを学んでいけるというものらしいのです。来月その近くに行くので、なにかしらのつながりが持てたらと思っていたときに、重要人に会う約束を取り付けることに成功しました!その方は、米国でも日本でも活躍する方ですが、検索していくと、ある会社にも関わっており、そこのメンバーの一人に自分があっていたことを思い出しました。

なので、知り合いの知り合いということになります。 こんなつながりは、自分が会いたいと希望する人は、6回以下つまり”知り合いの”を6回繰り返せば、到達できるということをどこかで読んだ気がするのですが(忘れました。どなたか教えてください)、まさにそれでした。

ついでにだめもとですが、自分の開発した機器の相談にも乗ってくれますか、と聞きましたところ
話は聞いてもらえるところまでいきました。

来月が楽しみです。



海外留学の注意点 日本語本・書籍の情報鎖国になる状況 (からの見つけた役立ち本紹介)

 留学中に感じたことの一つに、タイトルのような”情報鎖国”気持ちになったのでそのことについて書きます。

 国外のメディアに触れるようになり、嬉しく思う一方帰国子女でも、バイリンガルでもない自分にとって、日本語の活字で情報をキャッチできないのは、苦痛に思うようになりました。インターネットでは、もちろん日本語のニュースは、読めますが、本が読みたいという欲望が出てきます。実はこうなるかなぁと思い、”スキャンしたり、画像としてデジカメとして撮影しておく”(笑)などをしてきましたし、たまたま日本から来る親戚、知り合いに頼みもしましたが、満足いく状態でなかったですね。Kindle依存になるのかもしれません。この状態は、一部のルートでしか情報がとれないので鎖国と読んでいいでしょう。

 こういったことは、長期に留学される先生の注意点かもしれません。留学前の先生の相談にのることもありますが、確かに行く前の準備は大事だと思いますが、着いてしまうと当たり前ですが、もう役に立たず、もやもやして、情報検索に時間を無駄にとるよりは、最低限のところでとどめて、行ったからの生活について準備しておくほうが大事だなぁと個人的には思います。


 市立図書館に行くと、ちょっとだけ日本語書籍がおいてあり、感動しました。しかし、棚で言うと4つ程度しかなく、少ないためにカテゴリーに分かれておりません。そこにおいてある本は、古く5年以上も前の本でもざらです。おそらく日本人滞在者の寄付かなにかかなと思います。

その中で、読んで面白かった本をご紹介(ぜんぜん整形外科関係ないです。ビジネス・金融系ですが、そういった中にも生き方的に読んでおいて為になる本はあります。)


ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質

これ、タイトルの言葉しか知らなかったので、上下本にまたがるとは思っていませんでした。 2009年ものなのに、ベストセラー1位!すごいです。
ブラックスワンとはなにかは、アマゾンレビューなどで本を読まなくてもわかります。予想していなかったことが起こるとその後にいくらでも起こった説明ができるが、その前にはだれも予想していなかったことが起こる可能性について、くどいくらいでも、具体例を用いて書かれています。
一読して、ぱっとまとめられる才能が自分にないのですが(ポイントがいろいろ考えられるところがあるので)、ちょっと共感を持ったのは以下。

19章の「電車なんかで走るなよ」です。(これもここがポイントではないかもしれません)
”電車を逃がして残念なのは、電車を捕まえようとしたときだけ。”
”自分の意志で、イタチごっこや序列を捨てるのなら、それは外れるのでなく、越えるというこである。”
そして
”給料の高い仕事を自分からやめれば、お金で得られるより高い満足が手に入る(頭がおかしく
なったと思うかもしれないが、やった私が言う。本当だ)
というところ。勝手に親近感わきました。

読んでそんはないでしょう。


一生お金に困らない3つの力
”10年先に差がつくマネーの教養41”というサブタイトルです。これも2009年もので、古い。しかし、
読んで面白かったです。”では10年前に100万円を何に投資していたらどうなっているか”とかの具体例があります。
稼ぐ・守る・増やす。このシンプルな3つの力を磨くことで、お金に困らない生活を送れるようになる、というコンセプトで、攻めと守りの記載にわけて、初心者にわかりやすい書き方があります。
作者については、ちょっとした有名作家ではありがちですが、賛否両論だったりしますが、先に書いたように10年後など予想がつかないこと(上の結果は投資先で半分になることもあれば5倍になっていることもある)から、ビジネスも5年タームはどうかという提案があります。
自分の仕事の内容、軸足というのも、変えないでやって行きたい部分はあっても、取捨選択して5年タームでのチューニングは望ましいかたちだと思います。


金持ち父さん貧乏父さん
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
初版がありました。出版当時も読んだことがあるのですが、少し懐かしく手をとりました。
労働者が働くさまを”ラット・レース”と呼び、

「資産は私のポケットにお金を入れてくれる」
 「負債は私のポケットからお金を取っていく」
というフレーズは、社会人なり立ての研修医だった時代、強烈でした。
これもカスタマーレビューみると、シビアな意見もありますが、
まったく金融の教養もなく、高収入の立場で社会にだされる医師にとっては読んで
おいていい本だと思います。
研修医、若手時代はなにかと、「マンションを買いませんか?」的連絡が、くそ忙しいときに
かかってきており、不動産に対するイメージが相当悪かったのですが、タネ銭が少しある
今、不動産投資やってみるかー(海外にいるのに?)と思ったためになる本です。
具体例としては、不動産(のみ)一押しなので、小さく失敗してみようとか、初心者に
寄り添うのは②のほうがいいかもと思いました。



2016年8月26日金曜日

医者 だって 海外旅行を満喫したい。絶景・秘境おすすめ本 体験2(だけど多分続編なし) アメリカ国立公園

当初の予定では、絶景・秘境本にある各地の紹介をしたかったのですが、ちょっと飽きてしまったのと、やっぱり上がいたなぁと思ったので、今回でやめることにしました。

これですべてではないのですが、結構短期間の内に行きたいと思っていたアメリカの国立公園について行ってしまいました。完全にトーンダウンです。上記の写真はそれぞれの公園に行った際のマグネットです。

そもそも、そんなにいいところとは知らず、アメリカに留学された先生から、留学中はいろいろな国立公園に行きました。という話をきいてもいまいちピンと来ませんでした。

しかし、日本とは全く定義が違うようで、公園として自然を保護しながら、観光客もきちんととりこんでいる感じでした。そういう定義とかよりなにより、いろんな景色の雄大さを感じます。

西海岸や東海岸のイメージとは全く違うアメリカの雰囲気を感じることができ、ぜひ行ってほしいものではあります。しかしながら、自分が直接感じたように、普通の観光地と違い、圧倒的に日本人は少なかったです。というのも、1つ1つが結構内陸部にあり、2つを掛け持ちすることも結構大変で、以下のように地球の歩き方でもいろんなコースを推奨していますが、1週間以上のことがざらでした。従って、一般的な医師の場合、普通に行くのは難しい、しかも内陸部では国際学会があまりないので、ついでにもなかなかいけないところなのです。
なるほど会う日本人の多くは、定年退職された方が多かったです。高齢者になってからではトレッキングが問題にもなるなぁと思いましたので、留学のついでに行くしかない!

と思いました。以前に留学したことのあるヨーロッパの国では整形外科医でも1ヶ月の連続休暇を義務としてとっていました。 日本医師の場合は、金銭的自由だけでなく、時間的自由も課題の1つだと思います。

やっぱり上がいるなぁという医師先生の紹介と、上述の地球の歩き方の紹介です。アメリカ留学とくに西海岸よりの留学を検討しているならマストアイテムです。

その先生の紹介:前回の記事で調べた中の心臓外科医先生の報告の候補でしたが、2年間の短期間でめちゃくちゃたくさんのところにいっています。多分自分も2年留学すれば可能でしょうが、
n数で負けを認めました。 (クリックでリンク)




2016年8月25日木曜日

「臨床(っぽい)研究留学」の参考サイト 心臓外科医 編

パーッとサーチして見つけました、「臨床(っぽい)研究留学」に合致する、というかあーこういうのが
臨床研究留学なのだ、と思うブログサイトを見つけましたのでその紹介(いったん”っぽい”ってつけたからなぁ)


Masa in OR(クリックでリンク)

というものです。日本で心臓外科医であるブログ主のMasa先生が、アメリカのJohns Hopkinsに留学し、
Ope室での心臓外科医の手術のモニタリングの研究、
”Cerebral Autoregulation during Cardiopulmonary Bypass”が主たるものとなっています。
もちろん手術をするわけではないのですが、有名外科医の手術を見学できる!というとてもテンション高い先生の記述は、きっとあー留学って面白いものかもしれないなぁと感じさせます。

実際もうこのブログは過去のもので開始から言えば5年も経っております。しかし、すごいのは、
最終的に今年Attending Surgeonとなっていた事です。すばらしいなぁと思いました。5年分の生活が事細かに書かれていて、おもしろく一気に読めます。本にでもしてほしいなぁと思います。


研究留学の特徴とその先にあるもの - 若手心臓外科医の会 JAYCS (クリックでリンク)
ということで、安達偉器先生の報告です。

整形外科医の先生にとっては、ピンくる分野かもしれない、Morphology(形態学)の研究です。
Cardiac Morphologyは、
「心臓の先天奇形はバリエーションが多いうえに,例え同じ疾患名であっても,その変異の程度は様々です。従って,心形態の異常に伴う血行動態の変化は多様であり,個々の状態に応じた治療方針や手術内容が要求されます。そのテーラーメイド性の高さが,先天性心疾患診療の難しさであり,面白みであると言えます。Morphologyという学問の目的は,心構造異常の本質を知る事により,病態の理解を深める事にあります。外科医にとっては,さらに直接的なメリットがあります。」
とかかれています。

こうやって考えると、整形外科の場合は、画像関連で放射線科とか、腫瘍関連で病理科とか、
ある疾患の動作の解析をすることによるリハビリテーション科とか、また工学的な要素が関係するバイオメカニクスの分野とか、臨床に密接した研究が多く展開できるはずなのです。

研究といえば、基礎、細胞を扱う、臨床と離れたものという位置づけでなく、臨床の直結した研究をしている施設をもあることを初段階のステージにいる先生方にも知ってほしいなぁと考えます。

最後に研究留学で、アメリカで成功し、帰国して、大学の教授先生になっている島岡 要先生の本の紹介で、今回の記事を終えます(臨床っぽくはないのですが、考え方がきっと参考になります)。

以下2つです。




2016年8月17日水曜日

「臨床(っぽい)研究留学」の参考サイト 整形外科医 編

先日の、「臨床(っぽい)研究留学」について、整形外科医でそんな留学を送っている先生方の記事をまとめます。本来の名目は異なる場合(海外研修とか)もありますが、内容的にそれに合致しているかなというものにしています。
お知り合いの先生、ちょっと話したことのある先生、病院は知っているがその先生自体全く知らない先生など 様々ですが、ご意見、削除依頼受け付けます。

① 京都下鴨病院 整形外科 森 大祐 先生
  期間:1年3ヶ月 留学先:トーマスジェファーソン大学

  まず興味深いのは、”勤務医でご自身のホームページを持っていること”、です。
  → リンク先
  
  ブログでなく、コンテンツがあるホームページを持つというのは、整形外科医では少ないと
  思います。集客も兼ね備えているのかもしれないなぁと思いながら注目すべきは、
  その中にあります、
  ”私のアメリカ留学(下線部クリックでリンク)”です。

  若手医師のために、という上司先生のご依頼のもと記されています。

  発端といいますか動機については、いろいろ書かれていますが、やっぱり臨床研究をするという
  ことから、日本でのある手術手技について広まっていないこと、に対して、たくさん手術を施行
  している病院に留学し、新知見を得たいという動機があったこと、これがキーかなと思いました。

 向こうでの主な活動状況は、手術見学、外来見学でした。
 当初は臨床研究がしたいといって行っているのに、そういった環境を獲得できないで、
 もがいている状況から、楽しいとは言い切れないと書かれています。
 
 しかし、2つめの報告では、それにもめげず、努力され、最終的にカルテ、画像所見の閲覧から
 一つの研究にまとめられていることが書かれています。
 
 自分の専門分野で興味のある事柄についてまとめて行く過程が把握でき、あぁこういった留学
 だったら、少しはしたいと思えるのではないかと思いました。


② 千葉大学 整形外科 中村順一 先生
  期間:3ヶ月 留学先:Leeds大学
 これは、渡航の主目的は、日本リウマチ学会が主催する”国際若手育成プログラム”の一環
 である、JCR-EULAR若手トレーニングプログラム であり、臨床研究が主たるものでは
 ありません。 (リンク(下線部クリックでリンク)
  いわゆる臨床研修というものであり、その施設における臨床医の活動等が詳細に
 記されています。 が、施設先の教授から、”ここでやることは決まったのか?”と問われ、
 アカデミックな活動を期待されていることがわかると、すぐに数名のスタッフと関わりを持ち、
 MRI画像に関するレポートにまとめています。海外の施設見学というのは、よくあるとは
 思うのですが、やる気と能力があると、こんな短期期間で研究をすることができるということが
 わかります。よく留学期間が1年であったり、半年であったりすると、それ以上費やした先生から
 は、そんな短い期間では何もできないとか、遊学だと揶揄されますが、そうではないということ
 を実証してくれます。

③ 兵庫医科大学 井上真一 先生 
  期間:1年 留学先:University of California San Francisco

④ 兵庫医科大学 西尾祥史 先生
  期間:1年 留学先:University of California San Francisco

 まとめてしまって大変恐縮ですが、この先生方はレポートでなくブログ仕様です。
 クリックでリンク → リンク
 一年を通じてどういった留学をしているかが詳細にわかります。
 
 読んで、自分の目指す(?)臨床っぽい研究留学の存在を再認識したのですが、①同様のスタイルではありますが、Scrubもされたりしていて臨床接触度が高いかと思います。また、この留学先であるUCSF大学は日本人医師との交流が結構あるようで、さまざまな大学からかわるがわる留学をされいてることがわかります。

 (余談:このUCSF留学で本まで書いている先生の本は下記


医師・研究者のための アメリカ留学完全ガイド
になります。)

 本題に戻しますが、行ってから臨床研究のテーマを模索して、臨床データ、画像所見を基にした
 データを纏め上げて論文にされているようでした。

基礎研究をされた、されている先生からすれば、単に見学しただけじゃん?とかいう低い評価を
受ける可能性がありますが、自分としては全くそんなことはないと思います。
またいつか記載できたらと思いますが、オブザーバーシップという制度は、アメリカでは認識される
非常に価値のあることだそうで、見学に関しても競争を勝ち抜かないといけないそうです。それでも
名門大学でオブザーバーシップをしたというのは、評価に値するようです。

ここまでまとめますと、基礎研究ではない、かといってアメリカ医師になる臨床留学ではない、
臨床っぽい研究留学というのは、確実に存在する分野であることがわかります。 手術手技の確立されていない分野においては、こういった留学はきっと価値あるものだと思います。




 
 




2016年8月2日火曜日

「臨床(っぽい)研究留学」に関する件 続き リンクスタッフの文章も同じだ!

先日、「臨床っぽい研究留学」について話をさせてもらいましたが、以下の文章、

「現在、大多数を占めるのが大学医局からの研究留学である。しかし、これは日本医局における箔付けでしかなく、目的意識を低い為(作者註:目的意識”も”だと思います。)、得るものも少ないのではないでしょうか?一方、対極的なのが、医師として技術を磨く為の臨床留学である。ここでは完全な実力だけの厳しい世界が待っており、その分得られるものは、大きいといえよう。」

この文章はどこかにオリジナルがあるのでしょうか?

リンクスタッフという転職サイトでも全く同じ文章があります!!


上記の誤字も同じ。同じ会社では
ないと思うのですが。 

あと、他気になるのは、こうったサイト出てくる、医師のモデルの方、同じ人がどこにでも出てきます。供給側が不足しているのでしょうか? 同じ人が、一般病院の医師としても、看護師としても、薬剤師としても奮闘しています。

と、この辺でやめておきます。

次回は有意義な話にします。