ページ

2016年1月25日月曜日

整形外科医 が 英語論文 を書く時の指南書 の書評 後者がおススメ

 2016年は、自分としては、久々の飛躍の年にしたいと思っていて、新しいことにチャレンジする予定なのですが、かといって今までのこともおざなりにできず、足場を固める事も大事であると思い、
標題のような内容を取り上げます。

といっても整形外科と名のつくものはあまりありません。自分でも学術書書いてもいいかと思えるほどです。多分需要があまりないように思います。またいつか取り上げたいとは思いますが、出版本というのはメディアの変化で書いても読んでもらえないという状況が多々ありえるのですが、それでも出版本数というのは、年々増加している状況だそうです。

 一つ目。
「整形外科医のための医学英語論文の書き方」(2002年)
かなり前の本です。これしかない状況だったので、迷わず購入した記憶があります。いろんな例文を基にしており、”実用的な例文集を目指す”という内容になっています。が、ここからは自分の印象ですが、いまいちピンときませんでした(全体を否定する気はありません。手始めにはどんな本も有効だと思います)。アマゾンのカスタマーレビューもありませんでした。
調べると、作者の”羽白 清”先生は、整形外科とまったく関係ない人であることがわかります。

以下御略歴
1960年京都大学医学部卒業.横須賀米国海軍病院,Genesee
Hospital,Rochester,NY,Lahey Clinic,Bostonにて臨床研修.
天理よろづ相談病院消化器内科医員,近畿大学医学部内科講
師・助教授,天理よろづ相談所病院消化器内科部長・副院長
歴任.
となっていました。臨床英語の本は手掛けるのに十分な実力者のように思いますが、
なぜ内科の先生が整形外科を対象にしたのかわかりません。

2つ目。
整形外科 英語論文執筆サポーター (2011)
こちらは、エピソードを知って是非購入したいと思った本です。一般的には、本の初めに
著者の一言があったりするのですが、それがありません。 病気で死を覚悟したうえでの
執筆であったことが、職場の先生からのコメントでわかります。未来に整形外科医が
英語論文を執筆するときの一助になればという趣旨で執筆された先生にとても感銘しました。
半分くらいが、今までの御経験に基づく例文集になっており、背景、目的、方法、結果、考察で使われる文章が学べます。また後半は、日本語逆引き集になっており、日本語がわかるが、英語でどんなふうにいうか、たとえばどんな英文の中に使われているかが書かれているので
とてもいい作品です。手術所見とかの表現とかもあり、
手始めにケースレポートを書きたいというときに便利だと思います。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿