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2016年8月17日水曜日

「臨床(っぽい)研究留学」の参考サイト 整形外科医 編

先日の、「臨床(っぽい)研究留学」について、整形外科医でそんな留学を送っている先生方の記事をまとめます。本来の名目は異なる場合(海外研修とか)もありますが、内容的にそれに合致しているかなというものにしています。
お知り合いの先生、ちょっと話したことのある先生、病院は知っているがその先生自体全く知らない先生など 様々ですが、ご意見、削除依頼受け付けます。

① 京都下鴨病院 整形外科 森 大祐 先生
  期間:1年3ヶ月 留学先:トーマスジェファーソン大学

  まず興味深いのは、”勤務医でご自身のホームページを持っていること”、です。
  → リンク先
  
  ブログでなく、コンテンツがあるホームページを持つというのは、整形外科医では少ないと
  思います。集客も兼ね備えているのかもしれないなぁと思いながら注目すべきは、
  その中にあります、
  ”私のアメリカ留学(下線部クリックでリンク)”です。

  若手医師のために、という上司先生のご依頼のもと記されています。

  発端といいますか動機については、いろいろ書かれていますが、やっぱり臨床研究をするという
  ことから、日本でのある手術手技について広まっていないこと、に対して、たくさん手術を施行
  している病院に留学し、新知見を得たいという動機があったこと、これがキーかなと思いました。

 向こうでの主な活動状況は、手術見学、外来見学でした。
 当初は臨床研究がしたいといって行っているのに、そういった環境を獲得できないで、
 もがいている状況から、楽しいとは言い切れないと書かれています。
 
 しかし、2つめの報告では、それにもめげず、努力され、最終的にカルテ、画像所見の閲覧から
 一つの研究にまとめられていることが書かれています。
 
 自分の専門分野で興味のある事柄についてまとめて行く過程が把握でき、あぁこういった留学
 だったら、少しはしたいと思えるのではないかと思いました。


② 千葉大学 整形外科 中村順一 先生
  期間:3ヶ月 留学先:Leeds大学
 これは、渡航の主目的は、日本リウマチ学会が主催する”国際若手育成プログラム”の一環
 である、JCR-EULAR若手トレーニングプログラム であり、臨床研究が主たるものでは
 ありません。 (リンク(下線部クリックでリンク)
  いわゆる臨床研修というものであり、その施設における臨床医の活動等が詳細に
 記されています。 が、施設先の教授から、”ここでやることは決まったのか?”と問われ、
 アカデミックな活動を期待されていることがわかると、すぐに数名のスタッフと関わりを持ち、
 MRI画像に関するレポートにまとめています。海外の施設見学というのは、よくあるとは
 思うのですが、やる気と能力があると、こんな短期期間で研究をすることができるということが
 わかります。よく留学期間が1年であったり、半年であったりすると、それ以上費やした先生から
 は、そんな短い期間では何もできないとか、遊学だと揶揄されますが、そうではないということ
 を実証してくれます。

③ 兵庫医科大学 井上真一 先生 
  期間:1年 留学先:University of California San Francisco

④ 兵庫医科大学 西尾祥史 先生
  期間:1年 留学先:University of California San Francisco

 まとめてしまって大変恐縮ですが、この先生方はレポートでなくブログ仕様です。
 クリックでリンク → リンク
 一年を通じてどういった留学をしているかが詳細にわかります。
 
 読んで、自分の目指す(?)臨床っぽい研究留学の存在を再認識したのですが、①同様のスタイルではありますが、Scrubもされたりしていて臨床接触度が高いかと思います。また、この留学先であるUCSF大学は日本人医師との交流が結構あるようで、さまざまな大学からかわるがわる留学をされいてることがわかります。

 (余談:このUCSF留学で本まで書いている先生の本は下記


医師・研究者のための アメリカ留学完全ガイド
になります。)

 本題に戻しますが、行ってから臨床研究のテーマを模索して、臨床データ、画像所見を基にした
 データを纏め上げて論文にされているようでした。

基礎研究をされた、されている先生からすれば、単に見学しただけじゃん?とかいう低い評価を
受ける可能性がありますが、自分としては全くそんなことはないと思います。
またいつか記載できたらと思いますが、オブザーバーシップという制度は、アメリカでは認識される
非常に価値のあることだそうで、見学に関しても競争を勝ち抜かないといけないそうです。それでも
名門大学でオブザーバーシップをしたというのは、評価に値するようです。

ここまでまとめますと、基礎研究ではない、かといってアメリカ医師になる臨床留学ではない、
臨床っぽい研究留学というのは、確実に存在する分野であることがわかります。 手術手技の確立されていない分野においては、こういった留学はきっと価値あるものだと思います。




 
 




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