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2016年10月19日水曜日

”研究の進め方”、”論文の書き方”本 の今年一番 すごいなぁ,佐藤 雅昭氏シリーズ②

前述の、東京大学呼吸器外科講師の 佐藤雅昭 先生の姉妹本を読みました。

欲を言えば、1冊にまとめてくれればと思いましたが、Q&A形式でささっと読めるないようです。

実際に論文を書いたことのある人でないとわからない、かくも論文を書くのは大変な作業であるということがきちんとわかるだけでなく、いきづまるポイントでの対処の方法が書かれてあって大変参考になります。

論文を書くでは、以下のQがあります(一部)。

Q7、Q8、Q11は以前に紹介した、

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

にも書かれているごとくですが、
Q10など、完全に見透かされている気がします。

最後の方のQ38では、
書き上げたはずの論文が放置されていないか? 
まで、親切丁寧に心配してもらえます。 自分で書いて、自分の判断で投稿するレベルに至らない場合、どこかのタイミングで上司の先生にみてもらう必要がありますが、上司先生も忙しく添削、校正を依頼するのは容易ではありません。どうやって対処していくかの方法も書かれており、苦労されたときのことが書かれているようで共感(?)がもてました。
一番トップの先生にみてもらわないという方向でハンドリングした自分の過去を懐かしく思いました。


こちらは、「なぜ研究....」の方の抜粋ですが、 Q34はあきらかに前述の「なぜ論文...」のQ16ですね。 それはおいておいて、大事なのはQ31だと思いました。

これは、研究留学などでも考えておかないといけないことで、新規で立ち上げで何かを新天地で行うのは、結構リスキーで、うまくいかないことがたくさんあります。そういった中、解析すれば、なにかしらの結果を考察できる研究など、メイン、サブの2構成で研究を進めていってバランスを図るというのは大事だと思っていましたが、この先生も主張されていて安心しました。
他、将来像的にQ36,Q38,Q39などを考えないといけないことも、どうやって研究を自分のキャリアに取り組んで、将来の自分をデザインするか、のために役立つ項目だと思います。


まとめ:
1つの内容が、とてもコンパクトにまとまっているので、読みやすく、今から研究をする、論文を書いてみるっていう先生にはいい本かなと思いました。

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