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2016年11月30日水曜日

カダバ (x キャダバ) ワークショップの国内外の現状 

どうでもいいところから話を始めますが、
Cadaverは、発音記号的に 

kədˈævɚ 

リンク
だそうなので、cameraを英語っぽくいうときに キャメラとかいうような言い方に
しなくていいです。 

今年カダバワークショップが行われた話を、
”関節鏡外科医のblog” (兵庫医大 中山 寛 先生のブログ(→リンク
でみつけ、へー札幌医大ではそんなことができるのかぁ、すごいなぁと
思ったのですが、よく読むと欧米諸外国とは違う事がわかりました。

詳細の書かれている学会サイト(リンク)を読むと、
”Thiel法固定により生体に極めて近い状態で保存されたご遺体を用い、半月板修復・ACL再建・膝蓋骨脱臼(MPFL再建術など)の各手術手技を経験豊富な講師の指導の下に学ぶ”

とあり、やっぱり固定されていないと使用できないのが現状なのだと思います。

医師のトレーニングに対する死体・臨死患者の各種利用についても見つけました(リンク)。
よく集めたなぁという感じで、たくさんの症例報告の記載があり、
なんとなく読めば現状がわかります。

一部でそう書かれているので、わかりませんが、
”凍結保存の屍体骨を自由に使える”
というのは、日本では今のところ無理だと言う事がわかります。

一方、欧米諸外国では、これが普通に行われています。
今のところ、スイス、フランス、アメリカ、韓国などで、そういったワークショップに参加したことが
ありますが、手術の状況を再現するためのワークショップであれば、すべて
新鮮凍結屍体の使用が一般的なようです。

今年行ったアメリカでのカダバワークショップで1つ面白い写真をご紹介。
どこがおもしろいかと言えば、一見、単なる住居のように見えるのですが、
こんなところで行われているという現状です。

戸建て物件を器械メーカが所有し、部屋の中は、関節鏡をするための機材が
棚に整理されならんでいました。

そう、そこでワークショップが行われていました。
きちん屍体を使用できる許可をとり、屍体を管理する会社から
パーツごとに適宜仕入れているようでした。

気になる価格帯は、
骨盤から足先まで、両側で25万円程度!
自分の関心領域で片側だったら、Sawbones社の
模型と大してかわらない値段です。
日本の処理と異なり(いや一般的がどうかは知りませんが聞いたことのある
話では、検体の焼却の日にあわせるというようなことがあったと聞いたことがあります)、
使用したパーツは適切に、元のところへ戻さなくてもパーツごとの廃棄で
いいそうです。これにはびっくりしました。

アメリカでのCadever使用の有効性は、千葉大学の折田純久先生の留学記事
現状が書かれています。(リンク


このように(どのように?)扱える状況が、国内、国外では全く異なり、
手術手技向上には抜本的解決をしないといけないと思います。

VR が台頭してくるまで待つしかないのでしょうか?

今年はVR元年だそうで、私も勢いでOcculus も購入してしまいました(笑)。



ちなみにアメリカではOcculus Touch来月から購入できるようです。







2016年11月26日土曜日

ダンスミュージックで仕事の効率アップ!

 おっさんなのに、ですが、学生の頃からクラブ系ミュージックを結構好きで、アナログレコードを集めていました。この辺は、本格的な人に比べれば幼稚園レベルです。
今、もうこんな時期はもう来ないだろうというほど画像解析に時間を注力しています。そうすると、作業の98%くらい計測になり、頭をつかいませんが、眠くならないように正確に行わないといけません。 しかし、ものすごい集中するからか、単調な作業だからなのか、眠気が来てしまいます。

そこで、昔、かじった音楽を聴きながらやる事にしました。といっても声なしのBPM130くらいのテンポ限定です。そうすると、心拍数より当然速いので、気持ちがなんとなくせかされた気になります。 結果、仕事が速くできるようになるのです。基本的にその音楽が好きなので、注意散漫しませんし、いつもの2倍!!進めることができました。

一ヶ月くらいかかるかと思っていた仕事も、今月終わるかも。な気分です。

追伸
学生時代の人気のアーティストは、他界してしまった方もいる中で、ほとんどが今でも活躍していて本当にすごい。やっぱり自分が好きを仕事にしている人はすばらしい(というか他の道はないだろうし)。

クラブミュージックは、外国では、おっさんの範疇でも十分対象年齢として認識されています。

2016年11月24日木曜日

教員になりたいのですが、と相談うける

 ふと知り合いのパラメディカルの方から”教職”に進みたいので、どうすればいいか相談を受けました。もともと医療機関にいても、下を教えることが好き、嫌い、得意、不得意、評判いい、わるい
で、その人のキャリアが自動的に選択される気がします。

 この方もおそらくそういった、後輩の方々を指導される機会が多く、教育的担当になっていたようで、この質問をうけるのはびっくりしましたが、理に適うものかと思いました。

ですが、その方の履歴書をみる機会があったのですが、どこどこで非常勤講師をしていた等、教育関係はよさそうなのですが、研究業績があまりないことがわかりました。

学会発表がゴールになりがちなパラメディカルの方のいわゆる研究業績は、全く役に立たない気がします。それを裏付けるかのように今教員になっている方とかのスタッフ紹介では、共著が含まれていてもある程度査読論文があったり、著書の経験がある人がほとんどでした。
また、今でている教員募集要項をみても、助教待遇であっても、発表論文のリストを提出するように
書かれていることがほとんどです。

なので今は難しいのでは?という結論に至りました。が、気落ちさせることなく、毎月一本書いたら
一年で12本になるよ、とアドバイスさせてもらいました。これは、最近、自分の中でキャリアデザインの分野の一番の、

理系のための人生設計ガイド―経済的自立から教授選、会社設立まで (ブルーバックス)

に書かれていることを参考にしました。坪田教授がある時期、1年だけ毎月英語論文を作成しようと思って達成した、とありました(最近、知り合いの先生から聞いた話では、英語ネイティブなら、毎週1本、年間50本達成できる人もいるらしいです。純日本人ではなかなか)。

パラメディカルの方でしたら、日本語でもいいと思います。

ほか、大学教員になりたい方なら次の本、お勧めです。
最近思うのは、一般会社と比較して、どんどん基本給がアップするというのは、どこにも書かれていない魅力です。例えば3年で、月のベースで2-3万も上がる、などというのは教員、職員でないと
ありえないと思います。
もう一個、公務員的病院勤務の先生と比較しても、基本給は大して変わらないと思います。ただ残業代がつかないということ、があります(もちろん、残業もほとんどしませんので)。



2016年11月18日金曜日

整形外科関連の健康食品関連の研究に携わる 先の共著者の件

先日紹介しました、共著者の論文の件での研究は、健康食品に関する話でした。少し自分の研究分野をの枠を広げられたかなと思います。 

最近では、「プラセボは、プラセボであるとわかっていても慢性腰痛患者には、疼痛効果がある」ことがわかってきました。 リンク→日本語記事 、原著

健康食品は、薬物ほどの効果はないのですが、飲んでみると患者の苦痛が和らぐ事がわかりました。実際に携わってみないとこういったことはわからなかったので、非常に満足しています。


2016年11月16日水曜日

ネットワーク力を問われる所属施設外の論文の共著者に! 

ことの成り行きは説明しませんが、所属施設外の方が筆頭著者の論文の共著者になりました。
今まで、共著者なんて、どれだけ論文に貢献しているかわからない、と自分の中で低い評価でしたが、これって、所属が違うところからの論文の場合は結構難しいことのように思いました。

理系のための人生設計ガイド―経済的自立から教授選、会社設立まで (ブルーバックス)
によりますと、いつまでもファーストオーサーばかりだと、若い人を育てる能力がないとみなされる、とか極端な話自分が根こそぎ権利を奪取しているとみなされるそうです。 恐ろしい。さっさとそういう環境にしたいところですが、なかなか難しい。そんな状況の中、共著者としての論文がPublishされて非常に良かったです。 もちろんデータの解析、論文の査読への攻防、いろいろ関わりました。

最後に上記の本の作者の坪田先生(慶応大学眼科教授)のキャリアデザインの一部を下記に。全部は達成できないかもしれないけど(でも、すでに”僧侶の友達”は学校的にいる!とか安心した(笑))、とても参考になります。









2016年11月14日月曜日

整形外科医有名ブログなんこか読破 結論→一貫している人はすくない。

前回にひき続き、雑談ですが、標記のような事をしました。 

首尾一貫して、内容、書き方が統一されているのは、一位を突っ走る先生のブログ。 のみかな。

他は、扱うテーマも、文体すらも変わっていく気がしました。 特に整形外科医に限定しなくても

こういった傾向はあるように思います。  

つまり、そんなに一貫して限定したテーマに縛られていない、 何年もたつと
一時盛り上がっても引いていく可能性がある。かなと

10年とかそれ以上とかを見据えて行動するなんて無理な気がしていましたが、
確信しています。 せいぜい3年くらいかなぁと思えてきました。

だったら、興味のある事にはやっぱり積極的に取り組んだほうがいいか(でも撤退も
容易なもの)と思えてきています。

具体的には、
もうすぐ、テンポラリーな職場移動、引越しを経験するので、その前に無理につながりを
作る努力をしようかと思います。 メールが普及してそんなことにたよりっぱなしですが、
Face to Faceじゃないと信用しないっていう人も結構いるということもわかってきました。




2016年11月13日日曜日

見つけた!かな? 人気匿名ブログの先生(整形外科)

面白かったー。 どの先生のかは言えませんが。 

いつも本音トークで、整形外科医の現状を捉えていると思って、
気になっていましたので、すごくすっきり!

自力でたどり着いたのは、これで2人目。
 
自分は、よっぽどの暇人だと自覚します。反省しています。
 
どこかでいつか話せたらと思います。


2016年11月12日土曜日

Teaser Poster ! 祝Orthopaedic Research Society (ORS) 2017 に採択

Teaser?
ティーザー広告とは、広告手法の一種で、情報を断片的にしたり小出しにしたりすることで、消費者の興味や好奇心を喚起しようとする手法のことである。

ということで、ORSに投稿した演題2つは無事採択されました。 今は、以前より採択率が上がっているかもしれません。 投稿時のチャージなど、資金繰りが大変なのかもしれません。
しかし、ときどきの時代背景など未来の時点からみればわかりませんので、業績に跡を残せてよかたです。
というのも1個は、自分の開発した器械がメインの内容で、でも論文化するにはデータもないし、時間もないという状況だったので、そんなときこんな”一流学会で一応発表してます。”というのは役にたつ気がします。次もし論文化できるときでも、最近3-5年の学会発表は、参考文献として採用する、というジャーナルもあるからです(一般的にはINDEXで拾って来れないのは却下される可能性がある)。
と説明しつつこっちは普通のポスターでの採択。でも、これまた、そこで興味のある人に見てもらえるかもと、オーラルよりよかったか(負け惜しみ)とも思っています。

もう一個のTeaser PosterはOne minute Talk つき。 質疑もないから楽チンです。また、留学先での成果の1つなので、そういった意味でも、採用されて良かったです。これから論文にします!とホストの方々に説明できますし。

ということで、無駄な学会発表もある一方で、いろいろ考えると学会発表は活用しだいです。という記事です。

Teaserについては、下記も。映画のですが、アー確かに1枚でも効果的ポスターって作れるかもと参考になります(学会のは、こんなふうにはいきませんが)。

Teaser Posters

2016年11月9日水曜日

賞金現金40万!!! 審査よりむしろ応募したいです。 ロコモアドバイスドクターからの本音

実は、日本整形外科学会のロコモアドバイスドクターとなっています。
先日、下記連絡がありました。

平素よりロコモ予防啓発にお力添えをいただきまして、誠にありがとうございます。
ロコモ チャレンジ!推進協議会事務局です。

現在募集しております「ロコモアドバイス大賞」について、
ロコモアドバイスドクターの先生へ審査のご協力をお願いさせていただきたく、下記ご検討いただけましたら幸いです。


■ロコモアドバイス大賞 審査ご協力依頼
審査概要:「ロコモアドバイス大賞」に応募された作品より大賞(特選・優秀賞を含む)などの選出
審査方法:メール・WEB上等による作品へのご投票 等を想定
  ・
  ・
  ・

ちなみに応募Webもリンクします。

すごいですね。大賞賞金 現金40万!
またどんなアドバイスかの例として、

例1)●アドバイスの対象(実践してもらいたい相手):企業の管理職や社員の方々
アドバイス:私の会社では、朝礼時、所長の話を聞く際に、
必ずみんなで片脚立ちをしています。
そのおかげで所長の挨拶が短くなり、
足腰も鍛えられ一石二鳥と喜んでいる社員も多いです。
ぜったい、お勧めです。(91文字)

なども(笑)。

調べるといつの間にか、ロコモの定義も変わっていました。

”「骨や筋肉が弱くなったり、ひざや腰の痛みが出て、
カラダを動かす機能が低下した状態を
「ロコモティブシンドローム」といいます。”

昔は、もっと介護が要ることが前面に出ていた気がします。

なにはともあれ、認知上げる機会にはなるかなと思います。

2016年11月8日火曜日

股関節分野の先進技術に興味のある方、お勧めです。3Dプリンタの医学実用書 3Dプリンター×テーラーメイド医療 実践股関節手術

3Dプリンタの記事が先月に続きますが、整形外科関連では初めての書籍・本になるので紹介しておきます。


先月末出版で、先週行われた股関節学会に合わせたのかと思うタイミングでした。 
この本がいいのは、実際臨床で使用されている、もしくは使用されていた医師が執筆されていること、また工学者が基礎的事項を埋めていることもあって非常にわかりやすい点だと思います。
最新情報が満載でした。
図、写真、文献も豊富です。友人も執筆しています。

今年3月に、3Dプリンタが整形外科雑誌の特集の記事になっていることを紹介(→リンク)しましたが、硬組織(つまり骨)が大半である整形外科は、相性がいいので、今後もなにかのブレイクスルーがあれば、普及するのではないかとも思います。
ブレイクスルーは、本のなかにもある、
”3Dプリンタ運用をどう運用したらよいのか(院内生産か外部発注か)”
でしょうか? 外部発注ではいまだに高い値段を請求するだろうし、
院内生産ってだれが責任をもってするのか、責任ってことは医師?とかなると
面倒なことになりますよね。

いいのは、”臨床工学技士”とか”放射線技師”じゃないかなと思うのですが、どうでしょう?
臨床工学技士の方に、反感を変われそうですが、一方でそういったことに興味のある方は
職域拡大とも解釈してくれるかもしれません。

医師が作業するということは改善していかないといけないかなと思います。
(もちろん好きでやっているということもありえますが、最近プリンタの故障に遭遇し、
単価能力を考えるとこの作業には適するべきでないと思いました。)






2016年11月6日日曜日

これからは英語学習は二極化するかもしれないと思った事情 iliの出現

先日、ケーブルテレビが見れなくなり、電話をする機会がありました。そこでは、自動応答にも関わらず、プッシュ番号を入力するか、もしくは必要な内容を話してくださいと英語で聞かれました。
音声認識の技術が格段に進歩しているのかもしれないと思いました。

2000年頃購入したThinkPadに音声認識ソフトがあって、使えないと思った記憶がありますが、変換とか必要としない、英語の場合、進化していて当然かと思いました。

そこから8年後あたりに海外留学をしているときに、音声認識技術を物流に使っているという会社で一日バイトをしたことがあり、音声認識は発展していると思いました。両手をつかってストックしてある棚から必要な物品にアクセスするためにはどうするかを手ぶらで、中央と話ができる機器を開発しているのを知り、いろんな言葉を日本語ではなんていうか聞かれたのです。その2-3年後、なんかの機械展示で、日本にやっぱり進出していて、一日もらった50ユーロは無駄じゃなかったと思ったものです。

その5年後くらいになりますか。今画期的な商品がもうすぐ世にでることになりそうです。

「ili」というウェアラブル翻訳デバイスの登場です。今は旅行会社向けのレンタルとしてしか
登場していません。昨年この存在を知り、自分もほしいなぁとコンタクトはとりましたが、
やっぱり当初の予定通り、旅行関係でノウハウを蓄積するみたいです。一番需要ありますもんね。

興味のある方はリンク張ってます。

これで、ちょっとだけ話せればいいという日本人は全く勉強しなくなるのではないかと思います。
日本語添乗員の価値も下がるかも。 でも一方できちんとした英語を話さないといけないビジネスをする人は、そういった人たちになんで今の時代に英語勉強するの?と思われながらキープしないといけず、Motivationを維持するのが難しくなるのかもしれません。これまでは、自分よりできない人から優越感を得ていたかもしれないのに、そういったことが出来なくなる?からです。 これからは、気づいたら英語も話せる環境にさらされていた人しか英語を勉強しにくくなるのかもしれないと
思いました。 へたくそな自分は損をする側だろうなぁは思いますが、高齢になってもういちいち英語で話すの面倒だなと思ったときに使用したいと思います。

2016年11月4日金曜日

タイトルが興味深い(武田 真治の本に激似)! 留学本「優雅な留学が最高の復讐である」の紹介

 
留学本の紹介なのですが、タイトルがよくわかりませんが興味深い響きがあり、購入してしまいました。 冒頭近くにかかれいているように「優雅な生活が最高の復讐である」という本へのオマージュらしいのですが、それもはっきり言って「?」でした。有名作品のようですがリンク貼っていません。

とにかく、留学を薦める(多分)作者が、なにがいい、なにがよくないかを語る上で、ちょっと斜め目線(斜め上でも斜め下でもない、水平方向からだそうです)で客観的視点である、メタ的に語った本ということになります。
 この作者は以前自分が留学していたときに存知上げていて、

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論

とかを書いている、長期に研究留学でアメリカにいらっしゃった、成功者の一人なのですが、最近になって三重大学の教授になっているのを知りました。留学で長期に研究していた方としての一つの理想的キャリアデザインなのかもしれません。 

いろいろ考えさせられましたが、私見としては、留学はよくいうところの「努力と成功の関係」の”努力”に置き換えられそうな気がします。 ”努力をしたほうがいい。かといって努力は必ずしも報われない。だけど成功したひとはかならず努力している。”という、主語履き違え作戦で納得させる”努力”となんら変わらんのではないかと思うのです。はい、
「留学はしたほうがいい。かといって留学したからといって報われるわけでないよ。だけど成功したひとのほとんどは留学している」 という感じです。

”稀少性を上げる”というキーワードも、留学の効果であることは、同意できます。 わかりやすい指標の一つだからです。 ”え、お医者さん、すごいですね”の ”医者”が”留学”に変わっただけですが、なんとなく説得しうる文章になります。 ただ、一方で、目次の章にもあるような、稀少性をあげるためにか、「やりたいことのない「普通」のあなたに留学を勧める理由 」という風にまで薦めてほしくはないと思いました。 ”明確な目的を持たない人こそ留学すべき”とも書いています。 

反対です!(笑)

医師が留学する時期はもう30、いや35前後ぐらいの年齢になっていて、そんな年齢なのにそう薦めるということは、まだまだ医師が共通リテラシー、金融リテラシーが低い職種であることを体外的にも知らしめていることにもつながるので、ちょっと一般論としても反対のスタンスをとることにしました。奨学金をもらえた人であってもある程度のお金は減ることは事実として受け止め(私見としては、海外旅行にお金を使える人は、海外生活にもお金が必要は理解してもらえると思います)、
なおかつ、少しでも興味がある人で、躊躇している場合に限って薦めてあげるのがいいのかもしれないと思います。みんな行ってしまったら、それこそレッドオーシャンになりますよね(無謀な人がすくないのでレッドオーシャンにはならないでしょうが)。

納得がいったところとしては、やっぱり”留学はプロジェクト(期間終了が決まっているイベント)である”という認識でしょうか。とにかく日々の生活とは違う何かをすることが役に立ったり為になったりするのと同じように、特にこれで絶対何かを勝ち取れるわけでもないし、一方で死ぬわけでもない(本にも”命をとられるわけでもない”と書かれています)、このプロジェクトを楽しんだらいいのではないかと思い、ここでこの文章を終わりにします。

なぜ、この本を紹介したかったかいえば、以下に同じような名前のタイトルで本を書いている芸能人を発見したから。 さすがに作者はこの事実(オマージュ作品としては2つめとなってしまう)を知らなかっただろうなと思います。