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2016年11月4日金曜日

タイトルが興味深い(武田 真治の本に激似)! 留学本「優雅な留学が最高の復讐である」の紹介

 
留学本の紹介なのですが、タイトルがよくわかりませんが興味深い響きがあり、購入してしまいました。 冒頭近くにかかれいているように「優雅な生活が最高の復讐である」という本へのオマージュらしいのですが、それもはっきり言って「?」でした。有名作品のようですがリンク貼っていません。

とにかく、留学を薦める(多分)作者が、なにがいい、なにがよくないかを語る上で、ちょっと斜め目線(斜め上でも斜め下でもない、水平方向からだそうです)で客観的視点である、メタ的に語った本ということになります。
 この作者は以前自分が留学していたときに存知上げていて、

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論

とかを書いている、長期に研究留学でアメリカにいらっしゃった、成功者の一人なのですが、最近になって三重大学の教授になっているのを知りました。留学で長期に研究していた方としての一つの理想的キャリアデザインなのかもしれません。 

いろいろ考えさせられましたが、私見としては、留学はよくいうところの「努力と成功の関係」の”努力”に置き換えられそうな気がします。 ”努力をしたほうがいい。かといって努力は必ずしも報われない。だけど成功したひとはかならず努力している。”という、主語履き違え作戦で納得させる”努力”となんら変わらんのではないかと思うのです。はい、
「留学はしたほうがいい。かといって留学したからといって報われるわけでないよ。だけど成功したひとのほとんどは留学している」 という感じです。

”稀少性を上げる”というキーワードも、留学の効果であることは、同意できます。 わかりやすい指標の一つだからです。 ”え、お医者さん、すごいですね”の ”医者”が”留学”に変わっただけですが、なんとなく説得しうる文章になります。 ただ、一方で、目次の章にもあるような、稀少性をあげるためにか、「やりたいことのない「普通」のあなたに留学を勧める理由 」という風にまで薦めてほしくはないと思いました。 ”明確な目的を持たない人こそ留学すべき”とも書いています。 

反対です!(笑)

医師が留学する時期はもう30、いや35前後ぐらいの年齢になっていて、そんな年齢なのにそう薦めるということは、まだまだ医師が共通リテラシー、金融リテラシーが低い職種であることを体外的にも知らしめていることにもつながるので、ちょっと一般論としても反対のスタンスをとることにしました。奨学金をもらえた人であってもある程度のお金は減ることは事実として受け止め(私見としては、海外旅行にお金を使える人は、海外生活にもお金が必要は理解してもらえると思います)、
なおかつ、少しでも興味がある人で、躊躇している場合に限って薦めてあげるのがいいのかもしれないと思います。みんな行ってしまったら、それこそレッドオーシャンになりますよね(無謀な人がすくないのでレッドオーシャンにはならないでしょうが)。

納得がいったところとしては、やっぱり”留学はプロジェクト(期間終了が決まっているイベント)である”という認識でしょうか。とにかく日々の生活とは違う何かをすることが役に立ったり為になったりするのと同じように、特にこれで絶対何かを勝ち取れるわけでもないし、一方で死ぬわけでもない(本にも”命をとられるわけでもない”と書かれています)、このプロジェクトを楽しんだらいいのではないかと思い、ここでこの文章を終わりにします。

なぜ、この本を紹介したかったかいえば、以下に同じような名前のタイトルで本を書いている芸能人を発見したから。 さすがに作者はこの事実(オマージュ作品としては2つめとなってしまう)を知らなかっただろうなと思います。

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