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2017年4月22日土曜日

締め切り地獄 大学教員も忙しい 愚痴その他

今年度は、カリキュラム改革の都合で講義の内容を変更しないといけない状況に陥り、とてつもなく締め切り地獄に追われています。

具体的には、毎週違うネタでしかもそんなに知らない話を、知ったかのように話をすることをとりあえず今年度前半こなさないといけません。 これが1つ。

また、別に実験系の授業も刷新を図りたく、シラバスをちょろっと書き換えたことによる影響をモロに受けております。こちらは3週おなじ内容をすればいいので、今日ようやくグループ1つめの3週分をまわすことができ、こちらはひと段落。

他学会投稿の締め切りが2つ。これはもう間に合わないと思っていたのに、GW明けまで伸びたので、自分分2つ、大学院1つする予定。

他、昨年度までの研究費頂いた分の報告書も迫ってきています。

1つ1つ、期限を伸ばすことができず、1こタイミング間違うとたちまちなりたたないので、なんとかやっているなぁ、という状況です。

とまぁ大学教員というのも忙しいと思っていただけたら幸いです。



でも、逆の見方をすれば、別に、カリキュラム変えよう、と思わないと、万年同じ授業が展開可能です。学生からのアンケートもあるでしょうが、毎年同じ授業をしているか、だれも把握していません。10年も、20年も同じことしている教員もいそうです。
”いや、この教科は必須科目であるし、オーソドックスなところを行う必要があるので、刷新を図る必要ないです”等といわれたら、反論しようがありません。

学会発表もしなければしないでいいでしょう。

研究報告書も助成金をもらわなければ書く必要なし。

など触れ幅はとてつもなく大きい割りに、給料がかわらない。

病院勤務でも同じ状況ではあると思いますが、この問題の解決は

「いかに好きでないけどしないといけないことをさっさと終わらす、
しかし、ミニマムはする。 残りの時間を好きな事にまわす。」

に尽きると思います。

5月末少なくとも6月末までにひと段落できるようやっていきたいと
思います。


2017年4月14日金曜日

アイディア品への問い合わせ

 今、取り組んでいることの一つに、”少しでも整形外科関連での医療現場のニーズを察知し、それに貢献できるアイディアを発信すること”がありますが、開発中の手術支援製品への問い合わせが今年になって2件ありました。
 ネックは商品化していないこと、なのですが、現状を見てみたい、臨床で使ってみたいというツテのないところの整形外科医からの問い合わせがあり、先の活動が無駄になっていないことを感じました。

 商品化する前にも、資金を獲得しつつ研究も進められるプランがあればいいなぁと思いますが、それを検討中です。

昨年出版された本ですが、医療機器開発の大まかな流れを勉強するのにはいい本だと思います。

2017年4月12日水曜日

進歩のない当直飯  同じことを続ける事への感想

先日、ひさびさ寝当直のバイトにいきました。
ここは、研修医時代からなので15年以上のお付き合いです。でも月1回なので、合計すると、まだ半年ー1年くらいしか勤務していないことにはなります。

ここで食べる当直のご飯というのは、ずーーーーーーーっと内容が変わっていません。新しいメニューというのを見たことがないのです。味付けもかわりません。すごいことに、ほとんどはおいしくありません。濃い味が好きなのを棚にあげますが、調味料をかけたことがないことは一度もありません。なんとか濃い味にしてごまかしている、という感じです。

それでもすごいなぁと思うのは、この継続性でしょうか?おそらくその担当が全く変わっていないのでしょう。向上心がないのかなとも思いますが、検食の感想だけではきっとフィードバックが届かないのかもしれません。

一方で、そこでの当直の仕事をしている自分も、なにか向上させたことがあるのかというと全くありません。おやつがどこにあるのか、夜食用のカップめんの場所など、住み心地を良くするコツ、工夫あっても、体制がかわるようなことを全くしていません。つまりせめる立場にないことを自覚しました。

一方で、常勤の職場では次々に新しい事を提案して、それを体制強化に役立てています。
つまりそういった役職、立場にいるのなら、そこでは、全力で取り組んでいるという姿勢は(少なくともポーズくらいは)する必要があるとおもいました。

新しい職場では、適応するのに時間がかかります。
周りに認知され、力を発揮するまで2-3年は要ると思います。
しかし、5-6年とか過ぎ、大きな貢献をしていないように見られれば
賞味期限切れと思われそうです。
5-6年というと、医師のキャリアのなかでも比較的長めの期間です。
停滞していたら(ないしそう見られていたら)取り返しのつかないことに
なりそうです。

惰性でやれるようになる時期、ずーっと惰性でやっていて取り残される時期の
バランスのとり方は難しいと感じます。


2017年4月10日月曜日

KAKEN費とれず

昨年は、わざわざハウツー本まで購入して挑んだKAKEN費申請は、残念ながら、不採択という結果に終わりました。はぁー。やっぱり甘くないな。というのが率直な感想です。

研究費がないと新しい研究ができない。
新しい研究ができないと業績を蓄積できない。
業績を蓄積できないと、研究費を取ってこれない

という悪循環コースに入ります。
この悪循環を変えるてこ入れについては、今年は、「今まで手を広げすぎたやりっぱなしの研究をきちんとまとめること」から改善を図ることにしていきたいと思います。

他は、営業能力を高める戦略もあると思います。最終的な論文になっていなかろうが、
発表、公表できるものがあるのなら、それ+過去の業績を元に、外部と共同研究を
するよう話を進めていくということになります。

そもそもどれだけあればいいのか?になりますが、明確な基準はないかもしれませんが、
大きな研究機器を買うのでなければ(本当は、それをしたいのですが)、年間200万
あれば、潤沢にやっていけるとか聞いたことがあります。今年はかき集めれば、それに
到達するので、文句を言っている場合ではないかなと思います。

それでもハウツー本、読むべきだと思います。

2017年4月9日日曜日

でもどり人生 職場だけでなく 

4月も1週過ぎました。活動拠点移動キャンペーンも終わり、元々勤務していた職場に戻ってきてしまいました。もちろん戻るつもりでしたが。少し忘れている事もありましたが、すぐ適応できてしまいました。

世の中は、急速に進歩していると思っていますが、いったん離れた職場に戻るという経験(いや結構そういう方はいるとは思います)をすると、例えば2-3年前の職場に戻るなら、「はい、過去にタイムスリップして2-3年前に行ってきて下さい」というような感じと同じ感覚になってしまいました。

もちろん、いったん離れたからそう気づいたので、貴重な体験をしたことには変わりませんが、成長していない自分をこれほど自覚するチャンスはないのかもしれません。

留学された先生方も同じかもしれないなぁと思いました。あれだけ外国語ばかりの環境にいたのに、日本に帰ってくると、どこからともなく外国語が聞こえるという感覚は皆無になります。夢のようだったという方もおられますが、それだけ日本は開かれていない世界なのだと、少々がっかりしています。今年から新設の国際系の医学部の入学がはじまったということではありますが、もう少し外部の環境が国際化していないと、折角の企画もおじゃんになる心配を勝手にしています。

一方でだからこそ、海外にでるということが希少性があることであるし、意味のあることのように思えてしまうのかもしれません。今年も積極的に海外に出て行こうと思います。

2017年4月8日土曜日

大学同窓会誌のインタビュー

海外に一瞬いる機会を逃さず、母校の同窓会の学生委員になんとかコンタクトし、
“同窓生をたずねて”風の企画をしました。

この同窓会誌の“同窓生をたずねて”インタビューは、
ほぼ母校に入局した先生のみに行われ、
自分にはそういったチャンスないだろうなぁと思っていました。
しかし、そうでもないことが読み漁っていくうちにわかりました。

この同窓会誌を作成するためには、学生委員という部活みたいな活動をする
方がおります。一般的にはこの学生委員のメリットしては、
海外の同窓生に会いに行く、インタビューをする目的で、
ついでに海外旅行もできるというメリットがあるそうで、
その同窓生先を必死に探しているのが現状(なんとか自分の行きたい場所などに
同窓生がいないか、という本末転倒振り)だそうで、
そうするとどこで何をしているかは、当然母校入局の先生を伝って探しますので、
母校入局の先生しか発見できないということであったのです。
そして運よくどこかの教授になると、それ自体の情報は、
同窓会として把握できるので、その情報を基に尋ねることができる
という感じだったのです。

なので、自分のあつかましいアプローチは、学生さんにとって
願ったり叶ったりだったそうで、喜ばれました。
そしてたまたま同じ地区で臨床医としても幅広く活躍
(国境なき医師でもある)している先生と同期であるので、
この2本立てで学生さんを口説くことができたといっても過言ではありません。

本当は、なにか自分の中でいいイベント(例えば教授になったり、
本を書いたり、ノーベル賞級の発見をしたり)とかとセットで、
インタビューを受けたかったのですが、それはかないませんでした。
しかしながら医師キャリア15年越えの、比較的トリッキーなキャリア
を進んだ自分の道を学生さん、ひいては同窓会の方がたに伝えることができ、
ようやく卒業大学に貢献できた気がしたのは、よかったかなと思います。

“先生よろしければ、学生に講義しにきてください”といわれ、
大変嬉しかったです。
そんな特別企画も実現できればと思います。


2017年4月7日金曜日

AAOS・ORS 2017などの国際学会の有効利用 ⑧ 展示企業とのコミニュケーション

企業展示は見るだけではもったいない、最大限の利用を!
が自分のスローガンで、よく話題にしております。

今回AAOSで行ったゲリラ的売り込み営業、と比較してORSでは
マイルドながらもそういった機会に参加しました。

1つはハンズオンセミナーです。
人気のセミナーで申し込みが学会時には締め切られておりました。
このセミナーは10年くらい前にも受けたことがあります。
行ってしまえば医療工学にフィットした3D CAD関連のソフトウエアのセミナーなのですが、かなり進歩していました。
やっぱりリーディングカンパニーであると思います。

3Dプリンタの可能性を最も感じられる企業で、
会社の方と話して知った計画としては、
大規模病院にそういった関連施設(たとえば研究所扱いで)を併設させ、
病院ごとにそういった製造を任せるようなシステムの構築を考えているようで
当然なりうる話かもしれないと思いました。

もう一つはバイオ3Dプリンタの企業。
これはまだ自分が勉強の身なので1つ1つしょうもない質問にも答えて
もらいました。
企業というのは、やっぱりその商品に興味がある方には
やさしいという気がします。つたない英語使いの最大のチャンスです。
次の実験についてのアドバイスをもらうことができました。
それに必要なソフトウエアのデモも直接見ることができました。

ヨーロッパのスタートアップ的会社ですが、すでにシリコンバレーに
オフィスを構えるようになっていました。資金繰りがうまく行っているのでしょうか。
”そこにはすべてがある!”と若いCEOが言っていました。
勢いを感じることができ、大変興味深かったです。

が、自分はこういったセンスは、能力も含めて持ち合わせていないと思いました。
もうアラフォーのシニアですし。

でも情報収集のスピードは比較的早い方かと思い、アーリーアダプターとしての
活躍の可能性はまだあるかもしれないなと思っています。

この学会シリーズはとりあえずこれで終了します。


2017年4月6日木曜日

AAOS・ORS 2017などの国際学会の有効利用⑦ 目上の先生とのおつきあい

今回意義深い経験をさせてもらったと感じたのは、この話です。

以前からお世話になっている先生ですが、”今回AAOS学会に行くので
どこか散策でもお願いしたい”といわれました。年次でいえば10年くらい
離れている先生にお誘いを受け、少し緊張もありました。
しかし、最近では、あまり経験できない機会と思い、引き受けました。 

「これサンディエゴの、いわゆるデートコースだろう(当然同性(男性)の先生です)」

というところドライブに連れ出しました。
時差ボケで大変そうでしたが、やりきりました。
途中手痛い失敗もしましたが、なんとか機嫌も損ねずに完遂しました。
このコースをご教示頂いた先生には本当に感謝です。

日本からのお土産(2つ、さらに子供用の駄菓子も!)
も頂いてしまい、この先生の完璧さに感動せずにはいられませんでした。

自分の今の年齢のときには、日本の第一人者であった先生と時間を共有し、
もう少し頑張らないといけないかと思う次第です(今は元の木阿弥で仕事に忙殺され
この気持ち、忘れそうになっています)。


2017年4月5日水曜日

AAOS・ORS 2017などの国際学会の有効利用⑥ 他の医局の先生とも話す機会を持とう

他医局の先生との食事会も面白いです。最初の内は、どうしても同じ職場、以前同じ職場
であった、同じ医局の先生などとしか話せないかもしれませんが、他医局の先生の絡む
講演、セミナーに参加して、つながりを持っておくといいかもしれません。そういった
機会があれば、”学会の際にごはんでも”という機会になると思います。

少し昔であれば、こういった機会はなかったのかもしれませんが、働いていた職場が
近い、少しかかわったことがあるというお付き合いの仲でも、学会期間中にあうことが
あれば特別な機会に当然なりえます。今回は、3つほどそういった食事の会に参加しました。

外国へ留学されると、大学関係なく、学年差も関係なくフラットに話をする機会がもてるとは聞いておりましたが、3つの1つはそんな集まりで誘ってもらい参加できました。滞在期間も違えば、職場もちがうのに、共通点があったり、相違点が妙であったりとても面白いです。一般臨床活動から離れるデメリットもあるのでしょうが、それぞれがいろんな経験値を積んでいるので、参考にしてもらうことがあったり、参考にしたいことがあったりと話題は尽きませんでした。

同じ整形外科医であるのに全く異なる環境で仕事していることも少なくありません。

こういった価値観の違いに気づくことが、自分の価値観を見つめ直すいい機会に
なると思います。



2017年4月4日火曜日

AAOS・ORS 2017などの国際学会の有効利用⑤ 久しぶりに見かけた人には挨拶

基本に忠実な普通の内容です。

今回のこれら2つの学会では、昔職場で一緒に働いたことのある先生と話す機会が多かったです。

10年くらいブランクがある方もいたのですが、いったん挨拶して話をすれば
そんなもの大したブランクでないと思いました。昔の同級生に会う感覚と似ています。

その方たちが今どこで何をしているかを知ることで、二次的にその先生の今の上司が
自分の昔の上司であったりもすると、間接的に自分のことを伝えることができ、
いいものだと思います。
思い出してもらい、それをきっかけに新しい仕事ができるかもしれません。

時々、今、日本で働いている職場でも一緒なのに、
海外の学会来てまでその方々と時間を一緒にする、というのを散見しますが、

それよりは、たとえ日本人同士でも、別の職場、別の環境の方との
コミュニケーションが大事であると思います。

こういったつながりは、異動の機会が当たり前にある医局所属の先生のメリットなのかもしれません。

2017年4月3日月曜日

AAOS・ORS 2017などの国際学会の有効利用④ VR技術導入を垣間見る?

やっぱり展示会場が一番面白かったです。
先端技術が次々導入されているのを目の当たりにします。


といってもVR技術については、導入といっても手術に導入されているといったものは
ブースでは確認できませんでした。実は単なる客寄せパンダとして置かれていました。
Occurus Riftを用いたゲームソフトで、バスケットボーるのシュートでスコアを競うものでした。画面ではやっぱり臨場感をまったく再現できていませんが、
画面内で並べられたボールをつかみ、そのままゴールにシュートする感じです。
ボタン押してドラッグすることでボールをグラブ(つかむ)、
ボタンを離す、ということでシュートするという単純なものです。

しかし、白熱していました。
こういった些細なところから技術の浸透は始まるかもしれません。